平成18年10月 第2251号(10月25日)
■科研費5項目の交付内定 特別推進研究、若手研究など
文部科学省は、このほど、平成十八年度科学研究費補助金の配分について、「特別推進研究」、「若手研究(スタートアップ)」など新たに交付内定を通知した項目を加えて公表した。詳細は次のとおり。
新たに交付内定があった五つの項目については次のとおりとなった。(科研費の詳細は本紙二二三〇号を参照のこと)
《特別推進研究》
国際的に高い評価を得ている研究で、格段に優れた研究成果をもたらす可能性のある研究。一四九件の応募に対して、一八件の採択があった。配分額は一九億五〇七〇万円(間接経費は五億八五二一万円)であった。
《特定領域研究》
我が国の学術研究分野の水準向上・強化につながる研究領域、地球規模での取組が必要な研究領域、社会的要請の特に強い研究領域を特定して機動的かつ効果的に研究の推進を図る研究。八七一三件の応募に対して、一九一六件の採択があった。配分額は一〇〇八億六〇〇〇万円であった。
《若手研究(スタートアップ)》【新規】
研究機関に採用されたばかりの研究者が一人で行う研究。三九九六件の応募に対して、八〇三件の採択があった。配分額は一〇億円であった。
《特別研究促進費》【新規】
緊急かつ重要な研究課題の助成、研究助成に関する実験的試行。五四九件の応募に対して、九八件の採択があった。配分額は二億八〇七〇万円であった。
《特別研究員奨励費》
日本学術振興会の特別研究員が行う研究の助成。二〇六〇件の応募全てが採択された。配分額は二一億四三三〇万円であった。
なお、科研費全体では、新規の応募件数が初めて一〇万件を超える一〇万一七七七件で、採択件数は新規と継続合わせて五万四五六四件であった。