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平成18年10月 第2251号(10月25日)

 

低公害車の普及を促進 道路に関する世論調査

一、交通安全
  道路の安全性向上のためには、道路整備の面からどのような対策が必要だと思うかでは、「歩道の設置や、道幅を広げる等の整備を行う」を挙げた人の割合が四七・九%と最も高く、以下「事故の多い交差点に右折車線を設置するなどの対策を講じる」(三六・八%)「自転車道や、駐輪場を整備する」(三〇・一%)、「バイパスや環状道路を建設し、市街地の自動車交通量を減らす」(二三・四%)などの順。(複数回答、以下同じ)
  都市規模別に見ると、「自転車道や、駐輪場を整備する」を挙げた人の割合は、大都市で高い。
  性別に見ると、「歩道の設置や、道幅を拡げる等の整備を行う」、「自転車道や、駐輪場を整備する」を挙げた人の割合は女性で、「バイパスや環状道路を建設し、市街地の自動車交通量を減らす」を挙げた人の割合は男性で、それぞれ高い。
  高齢歩行者に対する配慮として、歩行者の立場からどのような道路整備が重要だと思うかでは、「歩道の段差や傾きを少なくする」を挙げた人の割合が五九・一%、「歩道のないところに、歩道を設置する」を挙げた人の割合が五四・七%と高く、以下、「車いすでもすれ違えるよう歩道の幅を広げる」(四五・〇%)などの順。
  都市規模別に見ると、「歩道のないところに、歩道を設置する」を挙げた人の割合は小都市で、「車いすでもすれ違えるよう歩道の幅を広げる」を挙げた人の割合は大都市で、それぞれ高い。
  性別に見ると、「歩道の段差や傾きを少なくする」、「車いすでもすれ違えるよう歩道の幅を広げる」を挙げた人の割合は女性で高い。

二、環境
  住まいの近くにある道路や自動車の通行により、迷惑に感じていることはあるかでは、「ゴミなどのポイ捨て」を挙げた人の割合が三二・八%、「交通事故の危険」を挙げた人の割合が二九・四%、「騒音」を挙げた人の割合が二七・九%と高く、以下、「振動」(一四・四%)「大気汚染」(一三・四%)などの順。なお、「特にない」を挙げた人の割合が二八・八%。
  都市規模別に見ると、「ゴミなどのポイ捨て」、「交通事故の危険」を挙げた人の割合は中都市で、「振動」、「大気汚染」を挙げた人の割合は大都市で、それぞれ高い。
  自動車による大気汚染や騒音・振動等の迷惑をなくすために、どのような対策が必要だと思うかでは、「ハイブリッド自動車など低公害車の普及を促進する」を挙げた人の割合が五三・〇%と最も高く、以下「公共交通機関の利用を促進する」(二七・二%)、「バイパス・環状道路を建設して市街地を迂(う)回させる」(二三・四%)、「夜間における大型車等の走行を禁止または制限する」(二一・三%)、「幹線道路などに防音壁や植樹帯をつくる」(二〇・八%)などの順。
  都市規模別に見ると、「公共交通機関の利用を促進する」、「幹線道路などに防音壁や植樹帯をつくる」を挙げた人の割合は大都市で、「バイパス・環状道路を建設して市街地を迂(う)回させる」を挙げた人の割合は中都市で、それぞれ高い。
  自動車から排出される二酸化炭素(CO2)を減らすためにどのようなことが重要かでは、「二酸化炭素の排出が少ない車の普及を促進する」を挙げた人の割合が六三・三%と最も高く、以下「緑化を推進して二酸化炭素を吸収させる」(四一・七%)、「アイドリングストップなど、自動車の使い方を工夫するよう促す」(四〇・一%)、「渋滞を減らして自動車の走行をスムーズにする」(三四・八%)などの順となっている。

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