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会長挨拶

日本私立大学協会 会長代行 小原芳明

 日本私立大学協会は、昭和21年の創立以来70余年、戦後の日本社会の発展のために、日本の高等教育の振興、特に私立大学の充実、強化を推進してまいりました。現在、本協会は、400を超える私立大学が加盟し、全国7地域に、支部・連絡協議会を設置し、それぞれの地域の活性化、地域社会に必要な人材育成に尽力しております。
 日本の高等教育、特に学部学生のおよそ8割の人材育成を担う私立大学は、時代の進展と多様化した社会の要請に応えるため、教育の質の継続的改善や研究の高度化等の諸課題に精力的に取り組んでいます。

 また、いまこのときも、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大によるパンデミックを乗り越え、どのような形で大学教育を行っていくのかといった大きな課題に挑んでいます。危機的状況を乗り越えるために、多くの知が集積され、最適な方向性が模索されました。これまでの枠組みから一歩踏み出して、新たな枠組み作りに向けて、自ら切り開いていく、あるいは選択しなくてはならない時代にあります。
 次なる時代に向けて、各大学であらためて進むべき方向を定めるとき、それは、社会のデジタルトランスフォーメーションとあいまって、我々大学人もこれからの大学教育、人材育成の在り方において、必要な改革を進めていかなくてはなりません。新たな時代、新たな社会の原動力となるのは多様で重層的な人材です。さらに、変化の激しい時代にあって適応し、新たな変化を生み出せる能力を持つ人材が求められています。
 新時代(Post-Pandemic)に相応しい知識と技能を備えた人材を育成する私立大学となることをめざし、いまこそまさに、私立大学に重きをおく高等教育政策への構造的大転換の時と捉え、その「パラダイムシフト」実現に向けて、加盟大学一丸となり努力を続けてまいります。
 多様な価値追求と創造的挑戦により、日本がこれから向かう新たな社会づくりに貢献してまいりますので、引き続き皆さまからのご支援・ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

日本私立大学協会 会長 小原芳明(玉川大学 理事長・学長)