平成21年2月 第2349号(2月18日)
■82.3%と前年度より下る 高卒者の就職内定 特に厳しい女子の内定
文部科学省はこのほど、平成二十年度高等学校卒業者の就職状況(平成二十年十二月末現在)をまとめた。
この調査は、新規高等学校卒業者の就職状況を把握し、就職問題に適切に対処するための参考資料を得るために行った。
これによると、就職内定率(就職内定者の就職希望者に対する割合)は八二・三%で、昨年同期の八三・八%から、一・五ポイント下った。
就職内定率を男女別に見ると、男子は八七・〇%、女子は七六・三%で、昨年同期と比較すると、男子は一・〇ポイント、女子は二・一ポイント、それぞれ下った。
卒業予定者約一〇六万九〇〇〇人のうち、就職希望者は約二〇万六〇〇〇人、就職内定者は約一七万人となっており、就職希望者のうち就職内定に至っていない者は約三万六〇〇〇人(うち男子約一万五〇〇〇人、女子約二万一〇〇〇人)となっている。
就職内定率を学科別に見ると、「工業」(九三・〇%)、「水産」(八七・四%)、「農業」(八四・五%)、「商業」(八三・三%)、「総合学科」(八〇・九%)、「情報」(八〇・二%)、「福祉」(八〇・一%)、「家庭」(七五・九%)、「普通」(七四・九%)、「看護」(五三・一%)(その他の学科は除く)の順となっている。
就職内定率を都道府県別に見ると、就職内定率が高いのは、愛知県(九三・〇%)、富山県(九二・八%)、三重県(九一・九%)、岐阜県(九一・六%)、石川県(八九・四%)の順。
就職内定率が低いのは、沖縄県(四八・八%)、北海道(六四・五%)、宮城県・和歌山県(ともに七五・一%)、高知県(七六・一%)、大阪府(七六・六%)の順となっている。