平成24年4月 第2479号(4月18日)
国家戦略会議
“次世代の育成”等で高等教育改革審議
民間議員「国大の運営費交付金、私学助成の見直しを」
平野文科大臣「基礎的な必要経費だが、メリハリは考えたい」
「大学の統廃合を目的としない、教育水準を上げていく」(平野文科大臣)
去る4月9日、「次世代の育成と活躍できる社会の形成」を議題に、第3回国家戦略会議(野田佳彦議長)が官邸で開かれた。会議では、始めに民間議員からの提案説明があり、その後、平野博文文部科学大臣ほか各大臣からの説明が行われた。平野文科大臣は、民間議員の提案の「大学の統廃合等の促進」に対しては「統廃合自体を目的として政策を推進することは教育水準を高めることにはつながらない」などと説明した。
認証評価連絡協(日本高等教育評価機構など10機関)
日本高等教育評価機構や大学基準協会等、認証評価機関10機関で組織する「認証評価連絡協議会」は、去る3月29日、平成23年度の認証評価結果を公表した。
“漫画”大学など5校を諮問
4月13日、平野博文文部科学大臣は、平成25年度開設予定の公立大1校、私立大3校、私立大学院大1校の認可について大学設置・学校法人審議会に諮問した。
「審議まとめ」を国民的議論へ 大学教育改革地域フォーラムなど実施
中央教育審議会大学分科会の大学教育部会(佐々木雄太部会長)は、16日、文科省内会議室で第13回会合を開き、先に公表した「予測困難な時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」(審議まとめ)に関わる、より広範な熟議に向けたパンフレット案、また、大学教育改革の問題提起動画の作成案、大学教育改革地域フォーラムの実施案、さらに、学士課程教育の現状と課題のアンケート調査案、今後の検討課題など多岐にわたる項目を審議した。
検討会報告書 高齢者ニーズへの対応を
文部科学省の「超高齢社会における生涯学習の在り方に関する検討会」はこのほど、報告書をとりまとめた。報告書では「生涯学習」の重要性が示され、大学等には高度化・多様化する高齢者のニーズに配慮した適切なカリキュラムの開発が期待されている。
関連法の改定にも言及
経済同友会は3月26日、日本の高等教育の質の向上を目指し、私立大学のガバナンス改革を求める提言を発表した。提言は学長や理事会の権限を強化し、教授会の機能・役割を抑制するべきだと指摘。私立学校法などの関連法の改定も検討すべきとしている。
文化ファッション大学院大のFD研修
文化ファッション大学院大学(BFGU:大沼淳学長)は3月14日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で、FD研修会を開き、日本私立大学協会の小出秀文事務局長の講演を聞くなどした。
過去最高に 文科省の調査
大学教員の平均年齢は48.7歳で過去最高になったことが3月末、文部科学省が公表した「平成22年度学校教員統計調査(確定値)」で明らかになった。
秦 絵里(大学評価・学位授与機構評価事業部国際課長)
被用者年金制度の一元化問題の概要
去る4月13日、公務員及び私学教職員を厚生年金に加入させる等被用者年金制度一元化法案が閣議決定され、今通常国会へ提出された。そもそも被用者年金制度の一元化問題とは何なのか。
文科省が報告書まとめる
文部科学省は、このほど、我が国を支える分厚い中間層としての中核的専門人材養成の在り方について報告書(基本方針)をとりまとめて公表した。
ミドルのリーダーシップ P
神田外語大学
東京外国語大学
東日本大震災 大学の特長活かし支援
工学院大学(水野明哲学長、東京都新宿区)はこのほど、東日本大震災における同大の支援活動をまとめた冊子「東日本大震災復興支援―300日の軌跡―」を刊行した。