平成23年9月 第2456号(9月28日)
私大協会
第618回理事会
24年度予算(第3次補正含)・税制改正要望など実現対策協議
予算・税制改正ともに教育無格差立国めざせ
空地・運動場ない大学設置 特区の全国化に慎重な審議求める
日本私立大学協会(大沼 淳会長)は、9月22日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で第618回理事会を開催し、@平成24年度私立大学関係政府予算概算要求並びに私立大学関係税制改善対策の推進方策(第3次補正予算問題含む)のほか、A中央教育審議会の審議動向や大学設置基準の一部改正など大学政策に関わる諸課題を協議した。@の協議では、文部科学省から高等教育局私学部の勝野頼彦私学行政課長と森田正信私学助成課長が出席して説明した。なお、閉会後の情報交換会には、小松親次郎私学部長も出席して理事らと意見交換をするなど懇親を深めた。
施設耐震化150億円程度など見込む
大学等の地域復興センター機能整備100億円程度も
文部科学省はこのほど東日本大震災の被災児童生徒等の就学支援の拡充や学校施設の復旧及び耐震化などを柱とする、総額4700億円程度の第3次補正予算の要求項目の概要を明らかにした。
予算・税制改正要望も
全私学連合(清家 篤代表)の構成各団体の代表者らは9月21日、文部科学省に中川正春大臣、森ゆうこ副大臣、神本美恵子、城井 崇両大臣政務官を表敬訪問し、平成24年度の税制改正要望、予算概算要求等の拡充を要請した。
国公私の格差訴える
全私学連合をはじめ、全日本私立幼稚園連合会、日本私立中学高等学校連合会等の7団体は、9月21日、衆議院第二議員会館内で民主党の文部科学部門会議(座長=鈴木 寛参議院議員)に臨み、平成24年度税制改正要望等(第3次補正予算及び24年度予算案も含む)のヒアリングにおいて意見発表した。
第20回行政刷新会議開く
行政刷新会議(議長=野田佳彦首相)は、15日、官邸で第20回会合を開き、開会の挨拶で野田首相は「これまでの三回にわたって実施してきた事業仕分けの実績は上がったと思う。さらに深化させ、行政刷新の取組を確固たるものとしたい。各種改革をさらに加速させ、確実に実を結ぶようにフォローアップしてほしい」との考えを述べた。
教育の私費負担は高水準
OECD(経済協力開発機構)の東京センターは、このほど、2008年の加盟各国のGDP(国内総生産)に占める学校等教育機関への公的支出の割合などを発表した。
獣医学と生命科学の殿堂
去る9月18日、帝国ホテル東京において、日本獣医生命科学大学(池本卯典学長)が創立130周年の記念式典・講演会・祝賀会を開催した。
研究員 石渡朝男(学校法人和洋学園常務理事・事務局長)
私学データ作成システムの活用を
第三者評価における自己点検・評価報告書では、エビデンス(根拠)に基づいた分析が求められる。また、中長期計画の立案に際しても、数値的な論拠がなければ実質化は難しい。日本私立学校振興・共済事業団では「私学データ作成システム」というサービスを提供し、大学・短期大学・高等専門学校・高等学校法人が、個別に財務帳票などを出力したり、財務シミュレーションを行えるようにしている。私学経営情報センター私学情報室では、IRやエビデンスに基づいた政策立案に役立てて欲しいと述べる。
日本中退予防研究所の挑戦とこれから (上)
女子美術大学