平成21年8月 第2371号(8月26日)
■大学学部生
就職率68.4%(対前年度1.5ポイント低下)
大学院 博士課程の就職率74.5%
前号で既報のとおり、文部科学省は、平成21年度学校基本調査速報を公表した。同調査のうち、大学(学部)生及び大学院生の卒業後の状況を掲載する。
e大学(学部)生
ク卒業者数
平成21年3月に大学(学部)を卒業した者(年度途中の卒業者を含む。以下同)は、55万9000人(男子32万1000人、女子23万8000人)で、前年度より4000人増加している。
これを設置者別にみると私立43万2000人(3000人減)、国立10万3000人(ほぼ同数)、公立2万5000人(やや増)となっている。
ケ卒業者の進路
卒業者を進路別にみると、「大学院等への進学者」(就職し、かつ進学した者を含む、以下同)6万8000人(全卒業者数の12.2%)、「就職者」(就職し、かつ進学した者を除く)38万2000人(同68.3%)、「臨床研修医」(予定者を含む、以下同)9000人(同1.6%)、「専修学校・外国の学校等入学者」1万人(同1.8%)、「一時的な仕事に就いた者」1万3000人(同2.3%)、「前記以外の者」6万8000人(同12.1%)、「死亡・不詳の者」9000人(同1.6%)となっている。
ア.進学状況
A大学院等への進学者数の6万8000人(男子5万1000人、女子1万7000人)は、前年度より1000人増加している。
B進学率(卒業者のうち大学院等への進学者及び就職し、かつ進学した者の占める比率。以下同)の12.2%(男子15.9%、女子7.3%)は、前年度より0.1上昇している。
イ.就職状況
A就職者総数(「大学院等進学者のうち就職している者」を加えた全就職者数。以下同)の38万2000人(男子20万7000人、女子17万5000人)は、前年より6000人減少している。
B就職率(卒業者数のうち就職者総数の占める比率。以下同)は、68.4%(男子64.6%、女子73.4%)で、前年度より1.5低下している。
C就職率を関係学科別にみると、「家政」が80.6%で最も高く、次いで「社会科学」76.2%、「教育」72.3%等の順となっている。
D就職者総数を産業別にみると、「卸売業、小売業」が17.1%で最も高く、次いで「製造業」16.0%、「金融業、保険業」11.1%、「情報通信業」9.9%、「医療、福祉」9.1%等の順となっている。
また、男女別にみると、男子は「製造業」20.2%、「卸売業、小売業」17.6%、「情報通信業」11.6%等の順となっており、女子は「卸売業、小売業」16.5%、「医療、福祉」14.7%、「金融業、保険業」14.1%等の順となっている。
E就職者総数を職業別にみると、「専門的・技術的職業従事者」が34.4%(うち技術者16.9%、教員4.5%等)で最も高く、次いで「事務従事者」33.0%、「販売従事者」21.9%等の順となっている。
なお、男女別にみると、男子は「専門的・技術的職業従事者」34.8%(うち技術者25.1%、教員2.7%等)、「事務従事者」28.1%、「販売従事者」24.9%等の順となっており、女子は「事務従事者」38.7%、「専門的・技術的職業従事者」33.9%(うち保健医療従事者12.4%、技術者7.2%、教員6.5%等)、「販売従事者」18.4%等の順となっている。
e大学院生
〈修士課税〉「大学院等への進学者」8000人(10.8%)、「就職者」(就職し、かつ進学した者を除く)5万5000人(74.5%)、「前記以外の者」7000人(10.0%)等。
〈博士課程〉「就職者」(就職し、かつ進学した者を除く)1万1000人(64.1%)、「前記以外」3000人(20.5%)等。
●大学(学部)卒業者の就職先産業別構成の状況 (円グラフ)
●進路別卒業者の推移(大学[学部]) (表)