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平成21年3月 第2353号(3月25日)

総会・研究会開く 新会長に西山慶大教授

 私立大学環境保全協議会(西山 繁会長)は、去る三月九日・十日、東京の法政大学において、第二五回総会・研修研究会を開催、講演会やグループ討議等を行った。また、十日には一般向けに省エネ講演会も開催した。
 総会では任期満了に伴い役員が交代し、新会長に西山慶應義塾大学理工学部化学科教授が就任した。
 研修研究会では、法政大学の増田壽男総長の開催校挨拶、「歴史・エコ回廊を創る」と題した法政大デザイン工学部高橋賢一教授の特別講演があった。高橋教授は、江戸城外濠の再生に取り組んでおり、写真を織り交ぜて歴史や計画を語った。
 続いての研修講演では、@名古屋俊士早稲田大学教授による「石綿に関する最近の動向」、A日本ファシリティ・ソリューション(株)の内田鉄平氏による「法政大学様におけるESCOを活用した省エネ・CO2削減への取り組み」が解説された。@では、名古屋教授は、分析機関に依頼する際には、まずは自分で勉強して正しく機関を選ぶことが重要と述べた。Aでは、法政大学のESCO導入の具体的な事例紹介があった。ESCOとは、ビル等の省エネの包括的サービスを提供し、省エネ効果まで保証する事業。必要な経費は、省エネ削減額から賄われる等の特徴がある。同大学では、サービス導入によりCO2排出量を一七四九万t―CO2削減した。
 翌日には、同研修研究会の目玉の一つでもある、@環境保全入門、A化学物質、B環境保全意識の活性化、C環境問題全般をテーマとしたグループ討議が行なわれ、閉会した。
  
 一般公開の省エネ講演会も
 その後、非会員校の大学等も幅広く参加が可能な「省エネ講演会」が開催された。新たな局面を迎える省エネルギーについて、文部科学省、環境省の環境政策、そして、具体的な省エネ事例として、広島修道大学、東京女子医科大学が発表した。

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