平成21年3月 第2353号(3月25日)
■スポーツで地域活性化 神奈川大がサミットを開催
神奈川大学(中島三千男学長)は、去る三月七日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で「神奈川スポーツサミット2009」を開催した。
同サミットでは、同大が目指す、産官学ネットワークの基盤となる「連携・交流」を機軸に、「スポーツ」による地域振興の方策を、さまざまな立場からの意見を参考に探った。
はじめに、同大人間科学部の横倉節夫学部長が挨拶し、午前中は第一部シンポジウム「神奈川の実践を語る〜スポーツによる地域戦略〜」が行われた。スポーツと企業、地域との関わり、スポーツで神奈川を元気にする戦略について、各企業から参加のパネリストが取組等を述べた。
午後の部は、中島学長の挨拶で幕を開け、松沢成文神奈川県知事が「神奈川力とは〜本県におけるスポーツ振興施策を通して〜」と題した基調講演を行った。
続いて、第二部シンポジウム「神奈川の未来を語る〜スポーツが担う地域形成。神奈川モデル構築へ〜」では、プロスポーツ、行政、産業、地域、大学が相互連携することで生じる新たな可能性、連携体制を、“神奈川モデル”として構築する試みを探った。プロ引退後のセカンドキャリアも見据えて、選手が定着し愛着がわく仕組みづくり等の課題をもとに、各分野のパネリストが将来構想について意見を述べた。
同大では、来月、大学院人間科学研究科「スポーツ産業分野」を開設する。スポーツ産業や政策の今日的課題に取り組みながら、産官学連携のネットワーク構築やトップアスリートのセカンドキャリア貢献を目指す。