平成21年3月 第2352号(3月11日)
■中2メール1日100件以上が7.3% 携帯電話利用等の調査
文科省生涯学習政策局は、子どもたちの携帯電話の利用実態や意識等を把握し、今後の取組推進のための基礎資料を得るため、全国の小学校六年生、中学二年生、高校二年生(計一万六八九三人)、該当児童生徒の保護者等を対象に「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」を実施し、結果を公表した。調査結果の概要は次の通り。
子どもたちの携帯電話等の利用状況や意識
利用頻度等は学年が上がるにつれ増加。個人差も大きい(中二の一日平均メール送受信数は、ほとんどメールは使わない=九・二%、一〇件未満=二八・九%である一方で、五〇件以上=一二・二%、一〇〇件以上=七・三%となっている)。
高二では、情報発信手段としてもインターネットを積極的に活用。一方で保護者は実態をあまり認識していない(自分の“プロフ”の公開:したことがある=四四・三%。自分の子どもがしたことがあると思うの保護者=一六・五%)。
携帯電話をよく使う子どもは、生活面への影響も見られる(携帯電話の一日平均のメール送受信件数等と普段の就寝時間:午後一一時までに就寝する中二の割合は、三〇件以上=二五・三%、三〇件未満=四二・八%、携帯を持っていない=四六・六%)。
インターネットを使えない機種・設定にしているかフィルタリングを使用している割合は、小六=六三・三%、中二=四三・二%、高二=一五・六%。なお、子ども本人名義での契約は、小六=四・四%、中二=一〇・二%、高二=二四・七%)。
携帯電話を持っている子ども、よく使う子どもは、携帯電話を積極的に評価。
家庭環境との関係
携帯電話に関する家庭のルールがある子どもは、利用マナーを身に付けている割合が多い。
子どもの携帯電話の使い方に保護者が注意を払っている場合、その子どもに携帯電話の利用マナーが身についている割合が多い。
携帯電話の危険性等に関する学習経験との関係
有害サイトやネットいじめの問題など携帯電話等の危険性を学んだ経験は、「学校で教えてもらった」が各学年で最も多く、学んだ経験のある子どもは、フィルタリングが必要と思う割合が多い。
また、学んだ経験のある保護者は、子どもの使い方へ関心・注意を払う割合が多い。
学校における取り組み状況
携帯電話の利用に関する教育や、パソコンやインターネットに関する情報モラル教育に取り組んでいる学校が多い(小学校=八九%、中学校=九六・七%、高等学校=九五・一%)。
学校非公式サイトやプロフなどの書き込みを、教職員等が定期的に確認している学校は、小学校=二〇%、中学校=四五・一%、高等学校=四九・三%。