平成21年2月 第2350号(2月25日)
■医歯系大学の連携 福岡歯科大でSD研修会
去る二月十九日と二十日の両日、福岡歯科大学(北村憲司学長)においてSD(スタッフ・ディベロップメント)研修会が開催された。
同研修会は、文科省の戦略的大学連携支援事業に採択された、同大が代表校となり、九州歯科大、北海道医療大、岩手医科大、昭和大、神奈川歯科大、鶴見大、福岡大と連携して取組む『「口腔医学」の学問体系の確立と医学・歯学教育体制の再考』の事業の一環として、各連携校の中核的な職員に対し、問題解決能力向上を目指すことを目的に開催された。
一日目は、福岡歯科学園田中健藏理事長の「口腔医学の確立について」、北村学長の「戦略的大学連携支援事業概要について」の講演の後、文科省高等教育局私学部の村本定則運営調査係主任による基調講演「高等教育及び私学の現状と問題点」が行われた。
二日目は、事前に提出された業務上の課題について、グループ討議、意見の交換を行った。続いて広島大学高等教育研究開発センターの山本眞一センター長が「大学職員の能力開発―より良い経営と教職協働のために―」と題する講演を行った後、同講演に関する感想及び各大学の能力開発の実態等について活発なディスカッションが行われた。
研修会を通し、参加者は、大学を取り巻く環境の変化や大学から求められている能力・知識を再確認した。また、これからの大学職員としてなすべきことを考える機会となり、北海道から九州までの医学・歯学系大学職員が交流する、またとない機会となった。
なお、同研修会は、TV会議システムを利用して講演を連携校に同時配信し、好評を得た。