平成20年9月 第2331号(9月17日)
■来年元旦に「うるう秒」 3年ぶりに標準時を調整
平成二十一年(二〇〇九年)一月一日に、三年ぶりとなる「うるう秒」調整が行われることが決まった。日本の標準時の維持・通報を実施している独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が日本標準時に「うるう秒」を挿入する予定。
今回の調整は、平成二十一年(二〇〇九年)一月一日(木)午前八時五九分五九秒と午前九時〇〇分〇〇秒の間に「八時五九分六〇秒」を挿入する。
うるう秒とは、かつて、時刻を決めるためには、地球の公転・自転に基づく天文時が使われていたが、現在では、原子の振動を利用した原子時計をもとに決められるようになり、非常に高精度なものとなっている。このため、逆に天文時に基づく時刻との間で、ずれが生じるようになった。
そこで、原子時計に基づく時刻を天文時と〇・九秒以上ずれないように調整を行った時刻を世界の標準時として使うことにしている。今回の「うるう秒」の調整も地球の公転・自転に基づく時刻とのずれが〇・九秒に近づいたために行われる。