平成20年6月 第2320号 (6月18日)
■英語で大学入試OK 外国の優秀な学生確保
早稲田大理工学部(東京都新宿区)は〇九年度の留学生向け入試から、英語で出題する筆記試験や、大学入試センター試験に相当する各国のテストの点数で合否を決める新制度を導入することを決めた。
これまでは、日本語による筆記試験しかなかった。しかし、大学間の国際競争が激化する中、日本語で受験しなければならない負担を軽減し、外国の優秀な学生を確保するのが狙い。国内の理工系学部でこのような制度を導入するのは初めてといわれる。
早大によると、従来は日本語による筆記試験(英語、数学、物理など)を実施。入学希望者は高校卒業後、日本語を一年間勉強した後に受験するケースが大半だった。留学生からは「時間と費用が惜しい」という声が出ていた。
〇九年度入試から、英語による筆記試験(数学、物理など)▽大学入試センター試験と同様な各国のテストの点数と面接試験で合否を決めるAO入試も実施する。新制度の受験者には日本語試験は課さない。
現在、理工学部に在籍する留学生は八五人で、新制度導入で倍増を目指す。