平成20年6月 第2320号 (6月18日)
■10月15日から大学教務部課長相当者研修会
委員長に橋本弘一氏を再任
日本私立大学協会(大沼淳会長)は、去る六月五日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、平成二十年度第一回大学教務研究委員会(担当理事=小出忠孝愛知学院大学学院長・学長)を開き、新委員長・副委員長を選出するとともに、文部科学省の新規事業「戦略的大学連携支援事業」について、同省高等教育局大学振興課の井上卓己大学改革推進室長が解説した。
さらに、来る十月十五日(水)から予定されている今年度の「大学教務部課長相当者研修会」の実施方針等について協議した。
開会に当り、小出担当理事から「最近の入試動向を見ると、受験生の大都市部集中で地方私学は一段と厳しい状況にある。それだけに各種の課題も多く、教務の研修会には例年四〇〇名以上の参加者があり、我々の役割は重要である。今年度も、文科省等の政策立案段階での意見具申等に向けた意見取りまとめなどに一層の力点を置いていきたい」との挨拶があった。
次に任期満了による委員の退任に伴い、新委員の就任が事務局から紹介されるとともに(後述)、委員長については、橋本弘一委員長の再任が提案され、了承された。
また、副委員長には、安井利一委員と古矢鉄矢委員の二人が選出され、了承された。その後は橋本委員長の下での議事が進められた。
はじめに、文科省の井上卓己大学改革推進室長が「戦略的大学連携支援事業〜共同学部・共同大学院の設置動向を含む〜」について解説した。
同氏は、大学改革の今後の方向性を述べた上で、現在、文科省が策定中の教育振興基本計画や学士課程教育の関連事項を解説した。また、「戦略的大学連携支援事業」については、共同学部・共同大学院の新制度を中心に大学間の戦略的連携の取組促進に期待を示した。なお、同事業は六月十一日に申請が締め切られ、採択結果は八月中旬頃に公表される予定である。
次に、平成二十年度の研究計画の主要課題については、学士課程教育の充実、社会人受入れ、国際化の進展に伴う留学生問題、学術研究の推進と研究支援体制の整備、大学入学者選抜の充実と高大連携などの案が示され、今後、各種部会・小委員会を設けて具体的な検討を行っていくことになった。
また、大学教務部課長相当者研修会の日程・会場等について検討を行い、平成二十年度の研修会は、来る十月十五日(水)から十七日(金)までの三日間にわたり、神戸市の「クラウンプラザ神戸」で開催されることを了承した。なお、課題・講演の講師等は次回委員会で引き続き決定していくことになった。
同委員会の委員等は次のとおり。
▽(担当理事)小出忠孝愛知学院大学学院長・学長、▽(委員長)橋本弘一帝塚山大学理事・特別顧問、▽(副委員長)安井利一明海大学学長、古矢鉄矢北里大学事務副本部長・学長室長、(委員)▽清野昭一札幌大学事務局次長、▽藤沢章彦国立音楽大学教務委員長・教授、▽白井勝美杉野服飾大学教務部長・教授、▽大山 実東京電機大学情報環境学部教授、▽楠 文代東京薬科大学医療衛生学科学科長(教務担当)、▽本山好幸東京理科大学学務部長、▽渡邊了好二松学舎大学学務局長、▽阿部茂明日本体育大学体育学部教授、▽片岡昭博武蔵工業大学教務部次長・教務課長、▽田島和久神奈川大学学修進路支援部第一部(教務)学部・大学院事務課長、▽三浦良夫女子美術大学教学事務部副部長・教育支援センター課長、▽植田和次愛知学院大学教務課長、▽水谷早人日本福祉大学学務部長・学事課長、▽高木志郎名城大学大学教育開発センター事務部長、▽石橋靖弘大阪工業大学教務部教務課長、▽田中昭男大阪歯科大学教務部長・教授、▽吉川佳孝関西外国語大学事務局次長、▽田口 清徳島文理大学教育研究支援ユニット長、▽柴田善夫九州産業大学教務部事務部長、▽西 直美熊本学園大学教務課長