平成20年5月 第2314号 (5月7日)
■キャリア教育教えます
経産省がガイドブックまとめる
経済産業省は、このたび、子どもの生きる力を育成するための「キャリア教育ガイドブック(物語編、実践編)」を取りまとめた。
同省では、平成十七年度より「地域自律・民間活動型キャリア教育プロジェクト」を実施してきたが、その総まとめとして、キャリア教育から生まれた数々のストーリーや実施のためのノウハウをまとめた。
近年、子どもたちの生きる力を育成する観点から、勤労観・職業観を育てるためのキャリア教育などを通じ、学習意欲を向上させるとともに学習習慣を確立させることが重要視されている。同省では、地域の教育界と産業界をつなぐ企業・NPO等を仲介役(コーディネーター)として支援することを通じて、学校・産業界・地域が一体となったキャリア教育の取組を支援してきた。
このたびは、全国のキャリア教育コーディネーター等の協力の下、モデル事業の集大成として、「物語編」では、キャリア教育から生まれた数々のストーリーを取り上げ、「実践編」では、実際にキャリア教育を行うための“いろは”をまとめた。
物語編では、岩手県の県立大東高等学校・宮古商業高等学校の事例等を紹介。高校生が地域産業の低迷と自分の将来を見つめるキャリア教育に取り組み、人の温かさに触れつつ、成長していく様子等が描かれている。
授業実施のスケジュールでは、具体的な実践のプロセスを解説。地域や企業を調査し、インタビューし、中間発表で指摘を受けて、改めて調査をするときに生徒たちは一番成長する。時系列を追った事前学習、体験学習、事後学習時のポイントや事前準備等が丁寧に書かれている。
問い合せは、同省政策局産業人材参事官室(〇三−三五〇一−二二五九)まで。