平成20年5月 第2314号 (5月7日)
■これからの大学職員とは?
IDE大学協会・桜美林大学大学院共催
IDE大学協会と桜美林大学大学院は、去る四月十九日にIDE誌特集を深める会「これからの大学職員」を、同大学大学院の四谷キャンパスにおいて開催した。
開催に先立ち同協会の大ア 仁副会長が、「参加者を巻き込んだ有意義なディスカッションの機会としたい」と挨拶した。前半は、同大学の舘 昭教授の司会により、同誌四月号の特集でもある同テーマに沿い、各話題提供者が講演を行った。
はじめに、(学)立命館の本間政雄副総長が「マネジメントの課題と新たな職員像」と題し、「資質向上のためにも事務職員もプライドを持ち、それにともなう権限を持つべきだ」と述べた。続いて、日本スポーツ振興センターの上杉道世理事(前東京大学理事)が「トータルプランで大学職員を変える」と題し、「トップ(学長)が明確なビジョンを提示し、職員もそれを共有し、アクションプランを作成することが必要」と述べ、東京大学の若手職員によるミッション・プロジェクト等を紹介した。日本福祉大学の篠田道夫常任理事は「私立大学の職員像」と題して、「経営と教学を一致させることが理想であり、職員の積極的参画が求められている」と述べた。京都大学の里見朋香教育推進部長は「『体験的』大学職員論」と題して、大学職員の立場から「大学という組織が決定したことには教職員問わず従うべきではないか。職員行動指針、マニュアル作成、ジョブディスクリプションの明示が必要となる」と述べた。
後半は各話題提供者に参加者から意見や質問が寄せられ、会場全体でこれからの大学職員像をめぐって議論が展開された。