平成20年3月 第2307号 (3月5日)
■1月の完全失業率3.8%
総務省は二月二十八日、労働力調査の平成二十年一月分結果と平成十九年十月〜十二月期及び平成十九年の平均結果の概要をそれぞれ発表した。それによると、一月の完全失業率(季節調整値)は三か月連続の三・八%だった。また、就業者数は六三二一万人と一年前に比べ四三万人増加した。また、完全失業者数は二五六万人と一年前に比べ八万人減少した。
一、平成二十年一月
1、就業状態別人口
前年同月に比べ、労働力人口は三五万人(〇・五%)増加、非労働力人口は一二万人(〇・三%)減少した。
2、就業者の動向
就業者数は六三二一万人と前年同月に比べ四三万人(〇・七%)増、三か月連続の増加となった。男性は七万人、女性は三六万人とそれぞれ増加した。雇用者数は五四七五万人と前年同月に比べ二五万人(〇・五%)増、三五か月連続で増加した。自営業主・家族従業者数は八一六万人と前年同月に比べ一八万人増加した。
非農林業雇用者数及び対前年同月増減では、非農林業雇用者は五四三一万人と二七万人(〇・五%)増、三七か月連続の増加。常雇は四六九九万人と七〇万人(一・五%)増、三五か月連続の増加。臨時雇は六三一万人と三五万人(五・三%)減、七か月ぶりの減少。日雇は一〇一万人と八万人(七・三%)減、三か月連続の減少だった。
企業の従業者規模別非農林業雇用者数および対前年同月増減では、一〜二九人規模は一六三九万人と一三万人(〇・八%)減、八か月連続の減少。三〇〜四九九人規模は一八六〇万人と一七万人(〇・九%)減、四か月ぶりの減少。五〇〇人以上規模は一三八六万人と九二万人(七・一%)増と七か月連続の増加だった。
主な産業別就業者数および対前年同月増減(率)では、農林業は、二〇五万人と一〇万人(五・一%)増加。建設業は五四六万人と七万人(一・三%)減少。製造業は一一四一万人と二八万人(二・四%)減少。運輸業は三三六万人と一三万人(四・〇%)増加。卸売・小売業は一〇九一万人と一万人(〇・一%)増加。飲食店、宿泊業は三三一万人と五万人(一・五%)減少。医療、福祉は五八四万人と二六万人(四・七%)増加。教育、学習支援業は二九九万人と九万人(三・一%)増加。サービス業は九〇九万人と四万人(〇・四%)減少した。
3、完全失業者の動向
完全失業者数は二五六万人と前年同月に比べ八万人(三・〇%)減、二六か月連続の減少。男性は四万人(二・五%)、女性は四万人(三・八%)とそれぞれ減少した。
完全失業者のうち、「勤め先都合」は五九万人と前年同月に比べ四万人の減少、「自己都合」は一〇三万人と二万人増加した。
完全失業率(季節調整値)は三・八%と前月と同率。男性は三・九%と前月に比べ〇・一ポイント上昇、女性は三・七%と前月と同率だった。
年齢階級別では、男性は一五〜二四歳及び六五歳以上の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率共に前年同月に比べ減少(低下)した。
女性は一五〜二四歳及び二五〜三四歳の各年齢階級で、完全失業者数及び完全失業率共に前年同月に比べ減少(低下)した。
完全失業者のうち、世帯主は六二万人と前年同月に比べ四万人減少した。
二、平成十九年十月〜十二月期平均
正規の職員・従業員は三四一八万人と前年同期に比べ二五万人減少(八期ぶりの減少)した。非正規の職員・従業員は一七三八万人と前年同期に比べ四七万人増加した。非正規の職員・従業員の割合は、三三・七%と前年同期に比べ〇・八ポイント上昇した。
完全失業者は二四九万人と、前年同期に比べ一二万人の減少となった。これを失業期間別にみると、三か月未満が八九万人と最も多い。
三、平成十九年平均
正規の職員・従業員は、三四四一万人と前年に比べ三〇万人増加(二年連続)した。非正規の職員・従業員は一七三二万人と前年に比べ五五万人増加した。非正規の職員・従業員の割合は三三・五%と前年に比べ〇・五ポイント上昇した。
男女別に非正規の職員・従業員の対前年増減をみると、男性は二一万人の増加で、このうち契約社員・嘱託が一一万人の増加と最も多く、次いでパート・アルバイトが八万人の増加となった。女性は三五万人の増加で、このうちパート・アルバイトが三一万人の増加と最も多く、次いで契約社員、嘱託が四万人の増加となった。