平成20年3月 第2307号 (3月5日)
■市民力で地域を変えた 学術フロンティア推進事業
聖徳大学(川並弘昭学長)は、去る三月二日に千葉県松戸市の同大学生涯学習社会貢献センターにて、学術フロンティア推進事業生涯学習・実践研究のつどい「市民力で地域を変えた」を開催した。
同大学生涯学習研究所は、平成十五年に文科省私立大学高度化推進事業学術フロンティア推進事業の採択を受け、これまで「生涯学習の観点に立った『少子・高齢社会の活性化』に関する総合的な研究」を行ってきた。今回のつどいで、各部門の研究成果を発表した。
午前中は、「子どもを育てるまちづくり」と題したフォーラムと、「少子化に関する地域システム研究」(@こどもと共にある生活―仕事と子育て両立の実態と課題―、A中高生の育児体験、B子どもを癒す環境、C子どもの食生活に関する研究)、「高齢者の生きがい対策と人材活性化に関する研究」(@高齢者の生きがいづくりと学習、A中高年の起業の可能性、B世代間交流―中高年の力を青少年に活かす―)、「生涯学習指導者の養成プログラム研究」(@短期大学におけるコミュニティカレッジ機能の開発について、A大学における生涯学習指導者養成カリキュラムの開発について、B社会教育指導員の現職研修プログラムの開発について)の三分科会で発表があった。また、市民団体と同大学の学生によるパネル展示およびポスター発表が行われた。
午後は、同研究所所長の福留 強氏が「大学と地域協働〜学術フロンティア推進事業の総括〜」と題して、生涯学習社会貢献センターの機能と役割について、そして同事業についての解説を行い、「『市民力』の拠点が大学であり、大学が市民力活性の力添えをすることが地域協働である」と講演をまとめた。その後はシンポジウム「市民力で地域を変えた」が開かれ、シンポジストから各地域住民による、よりよいまちづくりのための「市民力」をうかがわせる活動が紹介された。