平成20年3月 第2307号 (3月5日)
■"国際講評会実施に向けて" 研究会開催
多摩美術大学大学院(藤谷宣人理事長)は、二月二十九日、三月一日の両日にわたり、同大学八王子キャンパスにおいて、分野横断教育における批評・講評の役割について研究会を開催した。今回の研究会は、同大学院が美術系大学院としては初となる、平成十九年度の大学院教育改革支援プログラムに採択された「異文化相互批評が可能にする高度人材育成」をもとに、平成二十年度から実施予定の国際講評会に先駆けて開かれた。
開催にあたって、藤谷理事長から「海外七大学との国際交流がプログラムに刺激を与えてきた。来年度からの国際講評会の実施に向けて皆様のご協力の下発展させていきたい。今回の研究会が実り多いものとなるよう祈念する」と挨拶があった。
第一部の講演会では、同大学の岩倉信弥教授が同プログラムの解説と講評会の重要性について基調講演を行い、また、同大学海外協定校のヘルシンキ芸術デザイン大学のトニ・カウピラ講師がゲスト講演を行った。第二部は「分野横断教育における批評・講評の役割について」と題したパネルディスカッション、二日目に移り第三部の講演会では海外協定校講演、学生のプレゼンテーションなど、そして第四部の公開講評会では、各研究領域の学生とその作品が一堂に会するなか、講評や意見交換が行われた。
同大学院では、同プログラムを「CO―CORE」(共に・中心である/中心を作る)と称し、国際的展開を推進中。