平成18年9月 第2246号(9月20日)
■明治32年以降初めて人口自然減が確定
厚生労働省は九月八日、平成十七年人口動態統計(確定数)を発表した。
出生数は一〇六万二五三〇人で、前年の一一一万七二一人より四万八一九一人減少した。
母の年齢(五歳階級)別にみると、出生数は前年に引き続き二九歳以下で減少し、三五歳以上で増加傾向となっているが、平成十二年から増加していた三〇〜三四歳は減少に転じた。
死亡数は一〇八万三七九六人で、前年の一〇二万八六〇二人より五万五一九四人増加した。
悪性新生物(がん)の死亡数は三二万五九四一人で、死亡総数の三〇・一%を占め、死因順位の第一位。第二位は心疾患(心臓病)、第三位は脳血管疾患(脳卒中)だった。
自然増加数(出生数から死亡数を減じたもの)はナマスイ二万一二六六人で、前年の八万二一一九人より一〇万三三八五人減少し、統計の得られていない昭和十九年から二十一年を除き、現在の形式で統計をとり始めた明治三十二年以降初めて出生数が死亡数を下回った。
死産数は三万一八一八胎で、前年の三万四三六五胎より二五四七胎減少し、死産率は二九・一で、前年の三〇・〇を下回った。
死産を自然・人工別にみると、自然死産の前年に対する減少数は、平成十六年が三五六胎、十七年が七八六胎であるのに対し、人工死産は十六年が六〇九胎、十七年が一七六一胎で、人工死産の減少幅が大きい。
婚姻件数は七一万四二六五組で、前年の七二万四一七組より六一五二組減少したが、その減少幅は前年の一万九七七四組に比べて小さくなっている。
離婚件数は二六万一九一七組で前年の二七万八〇四組より八八八七組減少したが、その減少幅は前年の一万三〇五〇組に比べて小さくなっている。