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平成18年9月 第2246号(9月20日)

武蔵工業大学
PaPeRoワークショップ 幼稚園児と参加型デザイン

 武蔵工業大学(中村英夫学長)の環境情報学部・小池情報デザイン研究室(小池星多助教授)では、平成十四年より、同大学と同じく学校法人五島育英会(山口裕啓理事長)が設置する東横学園二子幼稚園(波田野久美子園長)及びNECと共同で、ロボットを使用した幼稚園児の情操教育の実験に取り組んでいる。
 去る八月二十六日には、NECの試作ロボットで、昨年の愛知万博でも活躍したチャイルドケアロボット「PaPeRo(パペロ)」を使用したワークショップが、二子幼稚園において開催された。
 ワークショップでは、これまでの共同研究の一環として、パペロのユーザーである幼稚園児とNECの開発者との深いコミュニケーションによって、より斬新なロボットがデザインされることを目指して、参加型デザインによる未来のパペロがデザインされた。
 小池助教授の開会の挨拶に続き、波田野園長は「未来のロボット開発の役に立てれば何よりです」と、また、NECの開発担当者は「貴重な機会なので楽しみながら参加したい」と、それぞれ期待を述べた。そして、六つのグループに分かれてパペロに接しながら、園児と開発者、幼稚園の教員、小池研究室の学生が話し、一緒にアイデアスケッチを行い、空き箱や牛乳パック、紙、ペットボトルなどの身近なものを使って新しいパペロをデザインしていった。
 完成した“未来のパペロ”のプレゼンテーションでは、園児たちは、ものを持つ、走る、空を飛ぶことをはじめ、握手やじゃんけん、時にはくすぐる、虫を取る、絵を描く、トランプをする、話をする、花を見るといった、一緒に遊べる機能を紹介した。そのほか、携帯電話が付いている、防犯機能があり、不審者を撃退するといったことも提案された。

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