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平成18年9月 第2246号(9月20日)

シンポジウム
評価文化をどう育てるか 大学基準協会・総会

 (財)大学基準協会(白井克彦会長)は、去る九月十四日、東京・一ツ橋の学術総合センターで、平成十八年度第三回総会を開催した。
 同総会では、白井会長の今後の活動方針等の挨拶が行われ、平成十七年度の事業報告・収支決算等が承認された。その後、相澤益男同協会副会長が「グローバル化時代における質保証システムの構築に向けて」と題するキーノート・スピーチを行った。
 引き続き、「わが国の大学評価の文化をどう育てていくか」と題するシンポジウムに移った。シンポジストは、白井会長、相澤副会長、黒田壽二副会長、ブルース・ストロナク副会長、生和秀敏同協会相互評価委員会委員長の五氏、司会は鈴木 守副会長が務めた。
 同シンポジウムでは、白井会長から「大学改革の実効性をあげるため、国際的通用性の観点から質保証は重要であるが、まだまだ全学的な自覚に欠ける嫌いがある。何か共通の明確な目標を持つ必要があり、それらが成し得て、はじめて評価文化が芽生えてくるのではないか」、相澤副会長から「より良い大学となるような気持ちで評価を捉えていけるようになれば、励ましの文化として育っていくのではないか」、黒田副会長から「常に自己点検をし、外部評価も活かしてPDCA(Plan、Do、Check、Action)サイクルを全学的に実行することが重要であり、それらが社会から認められれば、全員が“大学改革”の自覚を持てるようになり、評価が重荷でなくなる。建学の精神に則った大学の発展があってこそ、評価文化が生まれる」、ブルース・ストロナク副会長から「日本では、評価を受ける大学に、評価に対する確固たる意志が欠如している。その意志を生み出すことが課題である」、生和委員長から「絶えざる自己省察・自己点検、社会的使命の自覚等を育成することが大事である」などといった意見が出された。
 その後、フロアを交えての協議が行われてシンポジウム、総会は終了した。

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