平成19年1月 第2258号(1月10日)
■ナイスステップな研究者
超新星発見の松垣氏など
科学技術政策研究所では、昨年十二月、科学技術に顕著な貢献を果たした研究者(ナイスステップな研究者)の選定を行った。選定は、二〇〇〇名の専門家ネットワークの意見を参考に、四部門一〇名の研究者を決定した。
《研究部門》▽被引用論文数世界一(審良静男氏・大阪大学微生物病研究所教授)、▽数学の応用を顕彰するために創設されたガウス賞受賞(伊藤 清氏・京都大学名誉教授)、▽スーパーコンピュータ開発の業績に対するシーモア・クレイ賞受賞(渡辺 貞氏・理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダー)、▽再生医療を可能にする画期的「万能細胞」の作製(山中伸弥氏・京都大学再生医科学研究所教授、多田高氏・同助教授)、▽驚異的なスピードでの超新星発見と天文学発展への貢献(松垣公一氏・アマチュア天文家)
《プロジェクト部門》▽小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還への挑戦(宇宙航空研究開発機構小惑星探査機「はやぶさ」チーム 代表:川口淳一郎プログラムマネージャー)、▽実物大の建物を振動させる世界に類のない先進的施設の開発運用(防災科学技術研究所実大三次元振動破壊実験施設の開発運用チーム 代表:中島正愛兵庫耐震工学研究センター長、小川信行千葉科学大学教授(元兵庫耐震工学研究センター施設整備プロジェクトリーダー))
《イノベーション部門》▽オープンなイノベーションシステムの提案と展開(北野宏明氏・科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業北野共生システムプロジェクト総括責任者、石黒周氏・研究開発型NPO振興機構専務理事、浅田稔氏・大阪大学大学院工学研究科教授)
《成果普及・理解増進・男女共同参画部門》▽脳研究への関心を喚起(川島隆太氏・東北大学加齢医学研究所教授)、▽研究者自らが行う理解増進活動・女性研究者育成支援態勢整備の促進(北原和夫氏・国際基督教大学教養学部教授、大隈典子氏・東北大学大学院・医学系研究科・創生応用医学研究センター・形態形成解析分野教授)