平成22年3月 第2394号(3月10日)
■人社系大学院のキャリアデザイン
一橋大学大学院シンポ
求められる教育モデルとは
一橋大学大学院社会学研究科は2月23日、シンポジウム「人文社会系大学院におけるキャリアデザイン―どのような教育モデルが求められているのか」を開催した。
同研究科は、平成19年に文科省の「大学院教育改革推進支援プログラム」に選定され、キャリアデザインの場としての大学院を目指し、入口(導入教育)・中身(研究支援)・出口(進路支援)の一貫教育を展開してきた。
児玉谷史朗同研究科教授が、キャリアデザインプログラムについて説明。今後の課題として、プログラム外の教育(ゼミや論文指導委員会等)との連携強化を挙げた。
その後、「社会科学におけるジェネリック・スキル教育」と「ノン・アカデミック・キャリアデザイン支援」の二つのセッションで同研究科教授や院生らが意見などを述べた。セッションの中で、同科でノンアカデミック・キャリア支援を行っている荒木淳子講師は「院生は学部生とは異なる付加価値が求められており、研究と一体化したキャリア支援が求められる」と述べた。