平成22年1月 第2388号(1月27日)
■福岡は中村学園大で開催
復元伊能地図の全国巡回展
7月に大学体育館で
伊能忠敬の測量開始210年を記念して、今年4月から「完全復元伊能図全国巡回フロア展」(伊能忠敬研究会、(社)日本ウオーキング協会の主催、日本私立大学協会などの共催)が全国各地で開催される。
本紙を通じて、加盟大学に対して、会場として体育館の貸し出しなど、同展への協力を呼びかけてきた。このほど、福岡県で、7月29日(木)から8月1日(日)の三日間、中村学園大学(藤本 淳学長、福岡市城南区)の体育館で開催されることが決まった。
これは、福岡県土地家屋調査士会が主催する「土地家屋調査士制度60周年・表示登記制度50周年記念事業」の一環として開く「完全復元伊能図全国フロア展」に同大が共催することになって実現した。
中村学園大学は、地下鉄七隈線「別府駅」から歩いて2〜3分と福岡の中心地に近い。足の便もよく、多くの来場者が訪れるものと期待される。
中村学園大では「本学の学生のみならず、併設の中村学園女子中学・高校や三陽中学・高校の生徒をはじめ県内外の中学・高校等および市民の方々へも広く告知いたします。この機会に多くの皆様にぜひ原寸大の『伊能大図』を体感いただき、4000万歩を踏破したといわれる伊能忠敬の不撓不屈の努力とその業績を肌で感じ取っていただけることを期待しております。ともすれば現代人が忘れがちといわれます日本人の精神を見直す実りある催しとなりますよう取組んでまいりたいと存じます」と話している。
伊能大図の全国巡回フロア展は三年がかりで47都道府県の約50ヶ所で行う計画。この巡回展が大学にとって地域貢献やブランド力アップにつながるのは必至とみられている。
本紙にも、「オープンキャンパスに利用できないだろうか」、「地域貢献に活用できそうだ」、「創立何十周年の記念イベントに使えないだろうか」といった問い合わせが相次いで寄せられ、中村学園大に続く大学が出るのが待たれている。