平成22年1月 第2387号(1月20日)
■人類の宇宙進出
神奈川大学×宇宙エレベーター協会
去る平成21年12月12日と13日、神奈川大学において「人類の宇宙進出」と題した文化講演会および宇宙エレベーター会議が開催された。
12日の文化講演会では宇宙航空研究開発機構の土田 哲氏が地球を取り巻く環境の変化、そして「きぼう」運用の現場から宇宙開発の現状についての講演があった。その他、神奈川工科大学の藤井裕矩氏が、新しい宇宙航行技術を紹介するなど、宇宙エレベーターの紹介や、地球外生命体の存在可能性等、宇宙にひろがる可能性について様々紹介した。
13日の宇宙エレベーター会議では、(社)宇宙エレベーター協会会長の大野修一氏より、欧州の同会議報告、技術競技会について報告があった。
昨年夏には、同協会等主催の「第一回宇宙エレベーター技術競技会」が開催された。バルーンから地上に垂らされるベルトを、参加チームが作成したクライマー(ミニチュアの昇降装置)が昇る速度を競う。参加した神奈川大学、日本大学等の学生が競技の実際を報告した。
宇宙と地上を一本の紐で結ぶ。一見、奇想天外なシステムとして議論されているが、新たな素材開発、技術の進展に向けての試行により、可能性は現在も追求されている。