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平成22年1月 第2386号(1月13日)

干支の弁
  私の「虎の子」に翼を

 摂南大学学長 今井光規

 新年明けましておめでとうございます。
 私は、今年で6回目の年男を迎えることができました。つい最近、年男を迎えたばかりだと思っていましたが、「光陰矢の如し」という諺の意味を実感させられます。
 私は、縁あって8年前の春、摂南大学国際言語文化学部(現 外国語学部)教授に着任しました。2007年秋に摂南大学学長に就任し、学長として初めての年男を迎えました。
 今年も、私の健康法であるウォーキングを続け、季節ごとに変わる周囲の景色や地面から伝わる感触を感じながら歩みを続けたいと思います。
 現在、本学は、教育改革のさなかにあります。大学の発展のためには、先を見定めて、進むべき道を切り開かなければなりませんが、本学の目指すところは、新しいタイプの教育、すなわち「学生が思わず勉強したくなる」ような教育を学生目線に立って検討・実践することです。このたびその準備が整い、本年四月には、工学部から名称変更する理工学部に生命科学科、住環境デザイン学科、都市環境工学科を、そして新学部として経済学部を開設します。新学部学科では、社会との接点を増やしたさまざまな体験型の授業を多く取り入れ、学生たちの自発的な勉学意欲を喚起する工夫を施します。その効果は全学部の在学生に波及し、本学が新しいタイプの教育を実践する大学のモデルになることを期待しています。
 また、本学は世界基準にかなう大学を目指しています。工学部には、社会の要求基準を満たす教育プログラムとしてJABEEの認定を受けたコースがあります。いずれは全学部でそれに準じるレベルの教育を行い、研究面や社会貢献の面で、世界に通用する卒業生を輩出したいと考えています。ここまで、摂南大学の紹介をしてきたようになりましたが、それは、摂南大学とそこで学ぶ学生たちが、私にとってかけがえのない「虎の子」だからです。
 「千里往って千里還る」という虎(寅)にあやかり、この一年がさらなる飛躍の年となり、共に学ぶ学生たちが「翼」を得られるように精進したいと思いますので、皆様のご高配を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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