平成21年12月 第2384号(12月16日)
■校史を発展の糧に
武蔵野音楽学園80周年
(学)武蔵野音楽学園(福井直敬理事長)は、去る4日、創立80周年の記念式典を東京・練馬区の江古田キャンパスで、祝賀会を文京区の椿山荘に移して、それぞれ盛大に挙行した。
記念式典に臨んだ福井理事長は、昭和4年(1929年)に武蔵野音楽学校としてスタートした学園の苦難の道を振り返るとともに創立80周年を迎えた今年は、外務省が「日本―ドナウ交流年2009」事業として行う、ドナウ川を共有するオーストリア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアとの様々な交流行事の一環として、武蔵野音楽大学は特に深い交流のあるハンガリーへの9月の演奏旅行、また11月にはリスト音楽学院の管弦楽団を招いての公演など、大成功を収めたことを報告した。
その上で、「創立以来の困難にも増して、今日もまた多くの課題に直面しており、学園関係者一同、80年の校史を未来発展への糧として一層の教学運営に邁進したい」との決意を述べた。
来賓祝辞では、川端達夫文科大臣(代読)、大沼 淳日本私立大学協会会長、宮田亮平東京藝術大学学長、卒業生代表等が登壇した。
大沼会長は、「建学の精神『和』のもとに、創意工夫と時代進取の私学精神の発揮を」と祝った。また、宮田学長は壇上で筆を執り、「音」の字の象形文字を印した上で音楽大学の果たす使命などを語った。
なお、同大ならではの演奏が、式典の初めと終わりに、そしてまた、会場を移しての祝賀会の折にも、一層の花を添え盛り上げた。
祝賀会の挨拶で福井理事長は「この祝賀会は『感謝の会』と念じています。今日まで支えて下さった学園内外の多くの関係者の皆様に大いに感謝したい」と締めくくり、参加者からの暖かい拍手を誘った。