平成21年12月 第2383号(12月2日)
■全国大学生協連
私立下宿生は220万円
出願から入学までの費用
全国大学生活協同組合連合会は、「2009年保護者に聞く新入生調査」をまとめた。同調査は、国公私立大学および短期大学に入学した新入生の保護者を対象に、4月から5月にかけて行われたもの。今春入学した新入生2万4176人(うち費用に関する調査回答は1万1364人)の保護者から回答を得た。
【入学までにかかった費用】国公立=自宅生:111万9400円、下宿生:190万1000円。私立=自宅生:138万700円、下宿生:220万500円。
私立では、文系・自宅生=127万5500万円に対して、医歯薬・自宅生=235万1500円と、専攻ごとに大学納付金の金額の差が大きい。
私立下宿生の支出の主な内訳は、▽入学した大学への学校納付金=99万500円、▽生活用品購入費用=29万800円、▽住まい探しの費用=25万1500円など。
なお、住まい探しの費用は、全体平均で23万2700円で08年の25万3400円より、2万700円減。住まいを探す際にかかった交通費が「0円」の人は18.1%で、08年より3.0ポイント増。実額平均は2900円減。また、敷金・礼金についても「0円」の人が全体の10.7%で6.5ポイント増。
【部屋代予算】下宿生の部屋代予算は、4万円台=25.4%(08年26.8%)、5万円台=26.4%(08年27.3%)。アパートを希望した人を100とすると、予算価格帯は3万円台が18.2%から21.0%に増え、4万円台、5万円台はそれぞれ1.7ポイントと0.4ポイント減っている。
【親が抱く心配】大学生活が始まると同時に親が抱く心配では、「就職や将来のこと」をあげる人が39.4%で、08年より6.2ポイント増。なお、理工系(36.7%)に対して文科系(44.7%)でこの傾向が強い。