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平成21年11月 第2382号(11月25日)

実施が97.2%、中止は0.7%
  新型インフルの影響小、中、高の修学旅行

 文部科学省はこのほど、新型インフルエンザの影響による国内修学旅行の中止又は延期の状況等に関する調査結果をまとめた。
 調査対象は、各都道府県の公立小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校。「7月1日〜10月15日(出発時)の実施学校数」8084校。
 この結果、「実施」が7858校 (97.2%)、「延期(再実施済みを含む)」が167校 ( 2.1%)、「取り止め後の扱いを検討中」が6校 (0.1%)、「中止を決定」が53校(0.7%)。
 延期した学校167校のうち、「キャンセル料等が発生した」が19校 (11.4%)、「キャンセル料等が発生しなかった」135校 (80.8%)「調整中など」13校 (7.8%)。
 中止した学校53校のうち、「キャンセル料等が発生した」18校 (34.0%)、「キャンセル料等が発生しなかった」 35校 (66.0%)、「調整中など」 0校。
 学校種別の状況(小・中・高校及び特別支援学校)は、「小学校」が86校 ( 1.7%)、「中学校」が 8校(0.5%)、「高等学校」 が22校 ( 3.0%)、「特別支援学校」が51校 (7.2%)。
 中止又は延期の理由は、▽臨時休業(学級閉鎖、学年閉鎖を含む)の影響 59校 (35.3%)▽インフルエンザの流行を受けて慎重を期して延期した51校 (30.5%)▽特別支援学校の特殊事情(基礎疾患を有するなど)に配慮した 31校 (18.6%)▽臨時休業ではないが感染した児童生徒がでたため 16校 (9.6%)▽キャンセル料が発生する前にあらかじめ延期した10校 (6.0%)。
 「中止」した場合の具体的な理由(主なもの)は、▽特別支援学校の特殊事情(基礎疾患を有するなど)に配慮した▽定時制で、延期をしても仕事の都合などの関係上、生徒が参加できないため▽行き先で感染が流行しており、学年を変更して実施するため(当年度中の延期による再実施は行事の都合上不可能と判断)などだった。

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