平成21年11月 第2382号(11月25日)
■10月1日現在
大卒就職内定状況62.5%
対前年7.4ポイント減
平成21年度大学等卒業予定者の10月1日現在の就職内定状況がこのほど公表された。
大学等(大学、短大、高専及び専修学校)の全体の就職内定率は59.1%で前年同期と比べ6.7%も低い。大学卒業予定者だけでみると62.5%で、前年同期と比べて7.4低いことが判明した。
このような状況を踏まえて、政府は緊急雇用対策本部が10月23日に取りまとめた「緊急雇用対策」に基づいて、キャリアカウンセラーの配置や職業指導の制度化により大学の就職支援を充実させるとともに、ハローワークに大卒就職ジョブサポーターを緊急配備するなど、支援態勢の強化に取り組む。調査結果の主な概要は次の通り。
▽調査対象:国立大21校、公立大3校、私立大38校など。
▽調査人員:6250人
〈学校種別〉
●大学の就職内定率は62.5%(昨年同期比7.4減)。このうち私立大は59.6%(同9.4減)。
●短大の就職内定率は29.0%(同10.4減)
●高専の就職内定率は94.7%(同0.1減)、専修学校は43.4%(同2.8減)
〈男女別〉
●男子に比べ女子の就職内定率が低く、特に私立大女子は57.3%(同11.7減)。
〈文系・理系別〉
●文系・理系別では、理系に比べ文系の就職内定率が低く、特に私立大の文系は、58.7%(同10.3減)で最も減少幅が大きい。
〈地域別〉
●中国・四国地区と九州地区の就職内定率が最も低く59.7%となっている。一方、減少幅では関東地区が最も大きく、62.9%(同10.5減)となっている。