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平成21年11月 第2380号(11月11日)

私大協会
  これからの共生を図る場に
  九州支部秋季総会を開催

 日本私立大学協会の九州支部(支部長=中村量一中村学園大学理事長)は、去る10月7日、長崎県内のホテルにおいて、平成21年度秋季総会を開催した。同支部の44大学から36大学の代表者ら58名が参集し、次期総会の日程等についての協議のほか、京都大学の大西珠枝理事・副学長の講演等が行われた。

 はじめに、中村支部長は、挨拶の中で、政権交代により政官界が大きく揺れ動いていることに触れ、「九州支部は、協調と競争の中で共生を図りたい」と力強く述べた。続いて、当番大学の安部直樹長崎国際大学理事長が、歓迎の挨拶を述べた。
 協議では、会員校の役職者変更および評議員の登録変更について報告されたほか、九州産業大学の山下寛彦前理事長の退任に伴い、新たに理事長に就任した佐藤光昭理事長が、九州支部役員(理事)に選任された。また、平成22年度同支部春季総会を、福岡歯科大学の当番校のもと、5月18日に福岡市内のホテルを会場に開催することが決まった。
 続いて、高等教育の現状と日本私立大学協会の活動状況について、同協会の小出秀文事務局長が報告を行った後、京都大学の大西珠枝理事・副学長が「これからの大学運営について」と題して、講演を行った。
 京都大学では、教育、研究、学生支援、医療支援、広報・社会連携、基盤整備等の事業を総合的に推進していくため、平成十八年に「京都大学重点事業アクションプラン2006〜2009」を策定し、重点的に予算を配分している。総合研究大学としての教育の充実には、財務基盤の確立が必要であると述べた。また、京都大学男女共同参画推進アクション・プランに基づき、教育・研究および就業と家庭生活の両立支援や男女共同参画の視点に立った職員の採用・昇進を進めていることを紹介した。さらに、職員の英語研修を促進し国際化を図っていること、大学コンソーシアムなどを通し、地域や大学相互の連携を図っていること等を紹介した。
 総会終了後に催された懇親会では、和やかな雰囲気の中で情報交換が活発に行われた。

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