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平成21年10月 第2377号(10月21日)

学習や就活に有効か?!
  日本インターンシップ学会第10回大会

 去る十月十日、日本インターンシップ学会(会長=田村紀雄)は、嘉悦大学において、「経済大転換期におけるインターンシップと人材育成」をテーマに、第10回大会を開催した。
 はじめに、高良記念助成研究発表として、@真鍋和博氏(北九州市立大学)が「インターンシップの就職活動への効果について」、A渡邊和明氏(福岡カレッジ・オブ・ビジネス)が「専門学校における日本版デュアルシステムの開発的研究」について、それぞれ述べた。
 真鍋氏は、体験型のインターンシップをタイプ別(課題設定型、日常業務型)に分析し、インターンシップによる社会人基礎力の伸長が就職活動で生きるのは、課題設定型であり、日常業務型では、「職業的気づき」「規範意識」が有効で、インターンシップの参加目的によるマッチングが必要であると述べた。
 その後、嘉悦大学の加藤寛学長が「地盤沈下する日本経済を再生するか―インターンシップ―」と題して基調講演を行った。企業におけるインターンシップの役割等、示唆に富んだ話に参加者は聞き入った。
 続いて、明治大学の坂本恒夫副学長が「すべての大学・学部に三年次後期インターンシップの義務付けを!」と題して登壇。就職支援を優先度一位に掲げ、学内の整備を図ってきた経験や取組などを紹介した。インターンシップで何が必要かということを体験することで、学習に緊張感が生まれてくると述べた。
 特別講演では、Ernst&YoungのMorgan Chaudeler氏(米国公認会計士)が、企業のグローバル化の中で、英語能力、コンピューターと会計の知識が必須になっていることを自身の経験を交え述べた。
 休憩を挟み、先進的インターンシップや企業の取組み事例と提案など、五つのセッションに分かれての研究発表のほか、シンポジウム「インターンシップの10年を振り返る―将来を見据えて」が行われた。

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