平成21年10月 第2375号(10月7日)
■四国大学ネット(SPOD)
フォーラムに400名参加
ワークショップ中心に講師多彩
四国地区の34国公私立大学等によって構成される「四国地区大学教職員能力開発ネットワーク(SPOD、代表校:愛媛大学)」は、去る9月8日から11日にかけて、愛媛大学を会場に「SPODフォーラム2009」を開催、加盟校を含む全国62大学等から約400名の関係者が参加した。
同フォーラムは、大学等の教職員の能力開発に役立つ多種多様なFD/SDプログラム及び組織を超えた意義ある相互交流・関係づくりの場を提供することを目的として、全27プログラムを開講、のべ40名の多彩な講師陣が担当した。
FDプログラムとして、「授業公開と授業アンケートの効果的な活用方法」「ティーチングポートフォリオとは何か?」「学生との話し方・関わり方」、またSDプログラムとして、「『大学人、社会人としての基礎力養成プログラム開発』現況報告」「スタッフポートフォリオによる大学職員人事マネジメント」「大学職員のための企画力養成講座」などが開講された。
多くのプログラムは、職場ですぐに使える実践的なノウハウを持ち帰れるように、インタラクティブなワークショップ形式で実施。また遠隔講義システムを利用して、SPOD加盟校への配信を行い、直接会場に来られない参加者に対しても、一部のプログラムを提供した。
「全学的な教育改革をどう進めるか?」と題したシンポジウムでは、関西国際大学の濱名 篤学長と愛媛大学の柳澤康信学長が教育の質保証やFD・教育改革について対談を行ない、参加者は、両学長の話に熱心に耳を傾けた。参加者からは「組織や部署を超えて、様々な教職員の方々と意見交換ができ、交流を深めることができた」「授業改善を中心としたFD能力に加え、それを学内へ浸透させるノウハウを身につけることができた」「日々のFD/SD活動にすぐ活用できるスキルを身につけることができた」という声が聞かれ、今後のFD/SD活動による教育改革への効果が期待されている。
同フォーラムは、来年も引き続き開催の予定。