平成21年9月 第2373号(9月9日)
■SD・職員力を考える
大学評価学会が研究会
大学評価学会(池内 了代表)は、8月29日、キャンパスプラザ京都において、第28回研究会「SD・職員力を考える〜FD・SD、学生、地域連携の観点から」を開催した。
大学改革において職員の役割はますます重要になってきていることから、学生支援、FD、地域連携をテーマに教職協働で取り組む3名の職員が話題を提供した。
まず、川瀬友太氏(関西大学)がFDと職員の関わりを発表。「FDとは学生の成長の場」と持論を展開し、同大学の授業支援を行なう学生スタッフについて「授業支援を通じて様々なスキルが身についているようだ」と分析。学生スタッフをサポートする職員の役割に触れた。
小倉浩幸氏(立命館大学)は、イベント活動に没頭する学生の危険性や学生自治の重要性など、自らの経験をエピソードとして解説。職員の関わり方の難しさを説明すると共に、学部が学生にとって「学びと成長」の場となるための方策に触れた。
最後に、津田道明氏(日本福祉大学)が、大学の地域連携について、その歴史と大学の役割について触れた。同大学の地元、知多半島での長年の地域活動の実績を紹介するとともに、職員の立場としてコーディネート機能に注目すべきと主張した。