平成21年9月 第2372号(9月2日)
■校内LAN整備は向上
教育情報化の実態調査
文部科学省はこのほど、平成21年度の「学校における教育の情報化(ICT)の実態等に関する調査」の結果(速報値)をまとめた。
調査は、「IT新改革戦略」に掲げられた教育情報化の目標の達成状況について把握するため行った。
調査の概要は次の通り。
(一)学校におけるICT環境の整備状況
○教育用コンピュータの整備(7.2人/台、平成23年3月までの目標は3.6人/台)については、耐用年数を超過しているコンピュータを廃棄処分した市町村が多かった。
○校内LANの整備(64.0%、平成23年3月までの目標は概ね100%)は、前年度(62.5%)より1.5%上昇。
○教員の校務用コンピュータの整備率は61.6%(平成23年3月までの目標は100%)で、前年度(57.8%)と比べ3.8%上昇した。
(二)教員のICT活用指導力
○四段階評価で「わりにできる」若しくは「ややできる」と回答した教員の割合をみると、高い割合を示した項目は次のとおり。
・教材作成のためにITCを活用(79.9%)
・児童生徒に情報を収集、選択させる指導(67.4%)
・児童生徒に情報の正しさや安全性を理解させる指導(69.3%)
○一方、低い割合を示した項目は次のとおり。
・児童生徒の知識を定着させるため、ICTを活用して資料等を提示(54.4%)
・児童生徒がICTを活用してわかりやすく発表・表現できるよう指導(52.0%)