平成21年9月 第2372号(9月2日)
■文科省
保健師教育を選択制に
大学の看護系人材養成検討会
文部科学省は、この度、大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会の第一次報告を公表した。
同検討会は、大学における看護系人材養成の在り方について、改めて検討することを目的に設置されたもので、この度の一次報告では、「学士課程における看護学基礎カリキュラム」の在り方を中心に検討した結果をまとめている。
▽大学における看護系人材養成の基本方針=学士課程段階では、長い職業生活においてあらゆる場、あらゆる利用者のニーズに対応できる応用力のある国際性豊かな看護系人材の養成を目指す。A看護系人材は人の支援に関わる専門職であることから教養教育を充実、@専門職として自発的な能力開発が継続できる素養や研究能力の基礎を涵養、A保健師・助産師・看護師に共通する看護専門職の基礎を教授、B看護ニーズの多様化等への対応や就労後の研修に効果的に接続できる教育内容を考慮。
▽大学における保健師及び助産師教育の在り方=@保健師教育については、大学による選択制の導入を可能とする。A大学は、学士課程、大学専攻科、大学院等それぞれの役割や教育理念を踏まえて、社会のニーズに応じた保健師や助産師教育の充実を図る。
なお、今後の検討課題は、新たな看護基礎カリキュラムの内容等について。