平成21年8月 第2370号(8月19日)
■短大における私立の割合93.1%
学校基本調査速報
1面に掲載のとおり、文部科学省は、平成21年度の学校基本調査速報を公表した。短期大学の学校数は、前年度より11校減少し、406校。私立短期大学校の割合は93.1%となった。短期大学、高等専門学校、大学・大学院・短期大学の通信教育、高等学校に係る主な調査結果は次のとおり。
【短期大学】
学校数は、406校(国=2校、公=26校、私=378校)で、前年度より11校減少。短期大学における私立の割合は、93.1%となった。
学生数は、16万977人(前年度より1万1749人の減少)で、うち本科学生は15万5127人。学生数のうち女子の占める比率は、89.1%、前年度より0.2ポイント上昇している。
本科学生の関係学科別構成比をみると、「教育」が29.6%と最も高く、次いで「家政」(20.5%)、「人文」(12.4%)、「社会」(11.9%)等の順となっている。さらにその年次推移をみると、「人文」、「家政」の比率は年々低下してきている。
本科への入学者数は、7万3163人(前年度より4176人の減少)。入学者の「出身高校の所在地県」と「入学した短期大学の所在地県」との関係をみると、本科の入学者のうち、「自県(出身高校)内の短期大学へ入学した者の比率」は64.0%で、前年度より0.3ポイント上昇している。これを男女別にみると、男子は56.8%(前年度より1.6ポイント上昇)、女子は64.8%(同0.1ポイント上昇)している。
平成21年3月に短期大学(本科)を卒業した者は、7万8056人。卒業者の進路別内訳は、「大学等への進学者」9005人(全卒業者の11.5%)、「就職者」5万4585人(同69.9%)、「専修学校・外国の学校等入学者」1553人(同2.0%)、「一時的な仕事に就いた者」3450人(同4.4%)等となっている。
就職率を関係学科別にみると、「教育」が81.8%で最も高く、次いで「保健」80.8%、「社会」72.2%等の順となっている。また、就職者総数を産業別にみると、「医療、福祉」が40.8%で最も高く、次いで「卸売業、小売業」13.8%、「教育、学習支援業」13.0%、「製造業」7.3%等の順となっている。
教員数は、本務者が1万130人で、前年度より391人減少している。また、兼務者は約2万3000人で、前年度より800人減少している。
【高等専門学校】
学校数は、64校(国=55校、公=6校、私=3校)で、前年度と同数。
学生数は、5万9386人(前年度より60人減少)で、このうち女子学生の占める比率は、15.7%で、前年より0.1ポイント増加している。
入学者は、1万1280人で前年度とほぼ同数となっている。
卒業者の進路別内訳は、大学等への進学者は4504人で、前年度より188人増加。進学率は、43%(男子45.3%、女子31.3%)で、前年より0.5ポイント上昇している。
教員数は、本務者が4525人で前年度とほぼ同数。兼務者は、約2100人となっている。
【大学・大学院・短期大学の通信教育】
通信による教育を行う大学は42校(うち通信制の学部を置く大学38校、大学院を置く大学26校)、短期大学は11校。
学生数は、大学=22万6384人、大学院=8437人、短期大学=2万1164人。前年度より大学は3350人、大学院は212人、短期大学は1458人それぞれ減少となっている。
【高等学校】〔全日制課程・定時制課程〕
学校数は、5183校(本校5074校、分校109校)(国=16校、公=3846校、私立=1321校)で、前年度より60校(すべて公立)減少している。中高一貫教育を行う学校数は併設型が242校、連携型が84校。
生徒数は、334万7212人で、前年度より約2万人減少している。本科の生徒数(333万8762人)を学科別にみると、普通科が最も多く、72.3%を占めており、次いで工業科=8.0%、商業科=6.7%、総合学科=5.0%等となっている。
教員数(本務者)は、23万9349人(前年度より1877人減少)で、うち、女子教員の占める比率は28.9%で、前年度より0.4ポイント上昇している。