平成21年8月 第2370号(8月19日)
■大学・短大への進学率56・2%
大学(学部)の学生数253万人で過去最高
学校基本調査速報大学関係
文部科学省は、このほど平成21年度の学校基本調査速報(平成21年5月1日現在)を公表した。大学数は773校(前年度より8校増加)で、大学の学生数は284万5965人(同9838人増加)、そのうち学部学生数は252万7370人(同6777人増加)で過去最高となった。また、大学・短期大学への進学率(過年度高卒者等を含む)は過去最高の56.2%で、大学(学部)への進学率は50.2%(同1.1上昇)で過去最高、短期大学(本科)への進学率は6.0%(同0.3低下)となった。大学及び大学院についての概要は次のとおり。
高等教育機関全体への進学率77.6%
ク学校数は、773校で(私立595校、国立86校、公立92校)、全体で前年度より8校(私立6校増、公立2校増)増加。
ケ学生数は、284万5965人(私立208万7263人、国立62万1788人、公立13万6914人)で、前年度より9838人増加し過去最高となっている。そのうち、@学部学生数は252万7370人。
一方、A大学院学生は、26万3976人で前年度より1289人増加しており、そのうち社会人は5万4908人であった。
次に、学生数を設置者別の割合でみると、私立73.3%、国立21.8%、公立4.8%などとなっている。また、女子学生の占める割合は40.7%で、前年度より0.5上昇し過去最高となった。
コ大学・短期大学への進学率(過年度高卒者等含む)は、56.2%で前年度より0.9上昇し、また、大学(学部)への進学率も50.2%で前年度より1.1上昇し、ともに過去最高となっている。なお、高等教育機関全体(専修学校専門課程等も含む)への進学率は、77.6%で前年度より1.1上昇しており過去最高となった。
サ関係学科別学部学生の構成比は、「社会科学」が35.3%で最も高く、次いで「工学」16.0%、「人文科学」15.4%等の順。さらに、その年次推移をみると、「家政」、「教育」の比率は年々上昇しているが、「社会科学」、「工学」、「人文科学」の比率は低下している。
シ専攻分野別大学院学生の構成をみると、修士課程では「工学」が39.8%で最も高く、次いで「社会科学」11.2%、「理学」8.2%の順。さらに、その年次推移をみると「医・歯学」の比率は年々上昇しているが、「社会科学」の比率が低下している。
博士課程では「医・歯学」が26.8%で最も高く、次いで「工学」18.5%、「人文科学」9.9%の順。年次推移をみると、「教育」の比率が年々上昇しているが、「社会科学」、「理学」、「農学」の比率が低下している。
専門職学位課程では、「社会科学」が86.9%で最も高く、次いで「教育」5.9%の順。
ス入学状況は、@大学(学部)への入学者数は60万8730人(うち私立47万8469人、国立10万1847人、公立2万8414人)で前年度より1571人増加している。
学校数・在学者数・本務教員数(表)
自県内大学への入学者41.5%と増加傾向
入学者の「出身高校の所在地県」と、「入学した大学の所在地県」との関係をみると、大学(学部)の入学者のうち、「自県(出身高校と同一県)内の大学へ入学した者の比率」は41.5%で前年度より0.3上昇している。さらに、男女別にみると、自県内の大学へ入学した男子は39.8%で前年度より0.2上昇し、女子も43.7%で0.4上昇。
A大学院への入学者数は修士課程が7万8118人(男子5万5405人、女子2万2713人)で社会人の割合は10.5%、留学生は9.3%、博士課程が1万5890人(男子1万798人、女子5092人)で社会人の割合は33.3%、留学生は16.2%、専門職学位課程が9247人(男子6768人、女子2479人)で社会人の割合は41.0%、留学生は2.7%など。
なお、法科大学院の入学者(専門職学位課程の入学者の中に法科大学院の既修コースへの入学者を含む)は4843人で、男子3581人、女子1262人。
セ本務教員数は、17万2026人(男子13万8496人、女子3万3530人)で前年度より2112人増加している。なお、女子教員の比率は19.5%で年々上昇している。