平成21年8月 第2369号(8月5日)
■実践的英語教育を導入
神田外語大と協定結ぶ
崇城大学の教育改革
崇城大学(中山峰男理事長・学長、熊本市)と神田外語大学(佐野去。理事長、千葉市)はこのほど、英語教育に関する大学教育協力に関する協力協定を締結した。
崇城大学は、現在進めている教育改革の目玉として、全学生を対象に「生きた英語教育」への転換を目指している。
これに、英語教育に高い評価と実績を持つ神田外語大のノウハウを導入することになった。
崇城大学の改革は、@国際社会で活躍出来る人材を育成するための実践的な英語教育の導入、A全学部一、二年生の英語基礎能力を定着させ、将来大学院や社会に進んだ時に国際学会等でコミュニケーション、ディスカッションができる科学者、技術者の育成、B多くの学生が英語に興味を持ち、英語が好きになり、英語の基礎能力の向上―の三本柱だった。
これは、「生きた、身につく英語教育を行うことにより、真のコミュニケーション力を持ってグローバル社会に羽ばたく人材の育成」を目指す神田外語大の英語教育と合致、協力協定の締結につながった。
崇城大学では、今回の調印は、基本的合意だが、これを受けて両大学で細部についての詰めの作業を行い、来年4月から「新英語教育」の実施を予定している。
同大では校舎一棟を全て改修、神田外語大のメソッドが展開できる環境を整備。新しい英語学習施設は「SILC」(Sojo International Learning Center)と命名する。
同大では、大学間同士としては初めての協定となる。中山理事長は次のように話している。
「神田外語大のすばらしい実践的な英語教育を導入することにより語学が堪能な国際性豊かな学生を育成したいと願っています。そのため早く“生きた英語”が学ばれる施設・環境づくりを進め、神田外語大からネイティブ教師を受け入れたいと思っています」
神田外語大の英語教育のノウハウの導入は、広島文教女子大(広島市、角重始学長)に続いて2校目。
神田外語大の佐野理事長は「崇城大との連携は、神田外大にとって新たな試みであり、今までとは異なる対象の理系の学生に対する実践的な英語教育と捉えている。これを良い機会として、より質の高い英語教育を確立させたいと思い、お引き受けさせていただいた」と語っている。