平成21年8月　第2369号（8月5日）

■大成至聖先師孔子祭
　 「昌平黌」東日本国際大

　学校法人昌平黌・東日本国際大学（田久昌次郎理事長）は、去る6月22日、福島県いわき市の同大体育館において、第21回大成至聖先師孔子祭を挙行した。
　同孔子祭には、姉妹校である韓国の成均館大学校や香港の孔教学院をはじめとする国内外における来賓の方々や東日本国際大学・いわき短期大学・同大学附属昌平中学・高等学校の教職員と学生、生徒らが出席して厳粛に執り行われた。
　また、挨拶に立った田久理事長は、「学生諸君は、勉学・スポーツなどそれぞれの目標・夢に向かって己を尽くしているが、その道が地域や家庭・自分自身の過去・現在・未来に適うものなのかを心静かに展望する機会としていただきたい。「論語」が日本人の心でもあり、グローバリズムが席巻する世界において東洋思想・孔子の教え・儒教倫理・徳目教育が見直されなければならない」などと述べた。
　当日は、この孔子祭のほかに、第二部として李　基東韓国成均館大学校教授による「世界経済危機に対する儒学的解決策」と題する記念講演会、そして、第三部として東洋思想研究所発足記念シンポジウムが開催され、松岡幹夫同研究所副所長による「人生を楽しむ―東洋の心のエッセンス」と題する基調講演が行われた。参加者は、世界的な経済危機を題材としながら、その根本的な解決策である儒教の考え方としての心のあり方の重要性や、人生を楽しむには静かに周りと溶け込んでいく積極性、柔らかな積極性が大事であることなど、人生について見つめ直す一日となった。