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平成21年8月 第2369号(8月5日)

私学事業団
  私立短大69%定員割れ
  21年度入学志願動向

 日本私立学校振興・共済事業団の私学経営情報センターは、「平成21年度私立大学・短期大学等志願動向」の調査結果を発表した。同調査により私立短期大学は過去最高の69.1%が定員割れであることなどが明らかになった。ここでは、私立短期大学および修士課程等について取り上げる。

 【短期大学の概況】
 集計学校数は356校で5年度の494校をピークに年々減少が続いている。
 〈カッコ内は前年度数および対前年度の増減率〉
 ▽入学定員=7万9522人(8万3102人、4.3%減)。▽志願者=10万4461人(11万5545人、9.6%減)。▽受験者=10万2413人(11万3133人、9.5%減)。▽合格者数=8万5865人(9万2355人、7.0%減)。▽入学者=6万9058人(7万2740人、5.1%減)。▽志願倍率=1.31倍(1.39倍、▲0.08ポイント)。▽合格率=83.84%(81.63%、2.21ポイント)。▽歩留率=80.43%(78.76%、1.67ポイント)。▽入学定員充足率=86.84%(87.53%、▲0.69ポイント)
 志願者数は、前年度と比較すると、▲9.6%と大幅に減少し、入学者数も引き続き減少傾向にある。
 入学定員充足率が100%未満の学校数は246校で全体の69.1%となり、前年度の67.2%から1.9ポイント上昇。
 内訳をみると、50%以上100%未満の学校数は、前年度と比較すると七校増加して219校(61.5%)となり、50%未満の学校数は、3校減少し27校(7.6%)となった。
 学校ごとに入学定員充足率を前年度と比較すると、前年度入学定員を充足していた短期大学では、21年度に上昇した短期大学は8校、下降した短期大学は66校となった。一方、前年度入学定員が未充足の短期大学では、21年度に上昇した短期大学が82校、下降した短期大学が89校となった。  表 地域別の入学定員充足率
 また、前年度に入学定員を充足していたが21年度に入学定員が未充足となった短期大学は32校。一方、前年度に入学定員が未充足であったが21年度に入学定員を充足した短期大学は24校あった。
 地域別の動向を見ると、21年度において志願倍率が最も高いのは近畿(京都、大阪除く)で、以下、東京、京都・大阪となっている。北関東は、前年度に続いて一倍を下回った。入学定員充足率が最も高いのは北陸で、以下、東京、東北となったが、全ての地域で100%未満となっている。
 また、学科系統別の動向を見ると、21年度において志願倍率、入学定員充足率ともに最も高いのは人文系で、以下、その他、保健系となっているが、入学定員充足率が100%を超えている系統はない。
 前年度と比較して志願倍率が上昇しているのは農工系、社会系、家政系、その他であり、保健系、人文系、教育系、芸術系が下降した。
 【修士課程及び博士前期課程、専門職学位課程の概況】
 ▽集計学校数=421校(419校)。▽入学定員=4万2398人(4万2079人、0.8%)。▽志願者=6万9478人(7万6201人、8.8%減)。▽受験者=6万4956人(6万9836人、7.0%減)。▽合格者=4万2654人(4万2502人、0.4%)。▽入学者=3万4769人(3万5088人、0.9%減)。▽志願倍率=1.64倍(1.81倍、▲0.17ポイント)。▽合格率=65.67%(60.86%、4.81ポイント)。▽歩留率=81.51%(82.56%、▲1.05ポイント)。▽入学定員充足率=82.01%(83.39%、▲1.38ポイント)

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