平成21年7月 第2365号(7月1日)
■私大協会
中部支部
21年度予算などを決定
春季総会を開催
日本私立大学協会の中部支部(支部長=小出忠孝愛知学院大学学院長・学長)は、去る6月22日、名古屋ガーデンパレスにおいて、平成21年度春季総会を開催した。所属する68大学から57大学95名が参集し、平成21年度事業計画および収入支出予算を決定した。
開会に立ち、小出支部長は挨拶の中で、「質の保証や学士課程教育の構築などの重要な課題に加え、人口減や規模の問題など地方大学は苦労している。一堂に会するこの機会に、各大学にとって有意義な会にしていただきたい」と述べた。また、中部支部担当のもと、全国秋季総会が金沢市のホテル日航金沢において開催されることに触れ、支部加盟大学の協力を求めた。
協議では、平成20年度事業報告及び収入支出決算について報告された後、平成21年度事業計画及び収入支出予算がいずれも全会一致で提案通り承認された。また、金沢工業大学の当番校のもと開催される秋の全国総会に向けて、理事会、総会の日程等が確認された。
その後、協会本部事務報告に移り、同協会の吉村 猛総務部長が「私立大学に関する諸問題」について報告を行い、中央教育審議会の審議動向や平成22年度私学関係政府予算要求と学校法人税制改正を巡る動向などについて解説した。
総会終了後には、文部科学省高等教育局私学部私学行政課の村田善則課長が、「私立大学を取り巻く諸課題について」と題して講演を行った。若年人口や地方において進む人口の減少や公財政支出の変化等、大学をとりまく状況について詳細に述べた。また、「教育安心社会の実現に関する懇談会」で、大学・大学院段階においては、公教育の機会均等を図る観点から、授業料負担軽減とともに低所得層の家庭の学生についてきめ細かな負担軽減策を講じることが基本的方向性として議論されていること等、文部科学行政に関する動向について述べた。
講演の終了後の懇談会は、和気藹々とした雰囲気の中、懇談の和が広がった。