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平成21年5月 第2358号(5月13日)

中教審
  第1回 大学規模・大学経営部会を開催

 中央教育審議会大学分科会の大学規模・大学経営部会(金子元久部会長)は、去る4月23日、東京・霞が関の東海大学校友会館において初会合を開き、大学分科会等での量的規模等に関する論点を踏まえての審議を行った。
 はじめに、事務方から前提としての現状が提示された。@国際的に見れば、我が国では社会人・高齢者・留学生など多様な学生層の受入れの割合が低い、A私立大学では、学生数一万人を超える7%の大学に全学生数の約42%が在籍する、B人口減少の中で37.1%の大学法人が単年度の授業料収入で経常的な支出をまかなえず、また、67.5%の私立大学で入学定員未充足になっている。
 このことを背景に、基本的な考え方として、「学士・修士・博士ごとにおよその規模を示すこと」「規模の検討では大学の機能別分化を促進するための具体的な検討、また、分野別の在り方についても一定の考え方(計画的養成等)を示すこと」「関連して、大学教育の質保証の前提でもある健全な大学経営を促すために、具体的な制度の見直し(経営基盤強化の取組への支援、定員超過・定員割れの取扱い、情報公開の促進)」などの必要性が言及された。
 今後は、これらの意見を取りまとめ集約するとともに、専門的な部分については作業部会、関連するWG等で掘り下げ、更に審議を深めていくことになった。

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