平成21年4月 第2357号(4月22日)
■大学の“量的規模”審議
中教審大学分科会
中央教育審議会大学分科会(安西祐一郎分科会長)は、去る4月14日、省内講堂において、第78回会合を開き、「中長期的な大学教育の在り方」に関わる量的規模についての審議を行った。
はじめに、これまでの量的規模に関する論点が事務方より説明された。@人口減少期における我が国の大学教育の規模をどう考えるか。また、地域別の状況をどのように踏まえるか。A社会人のリカレント教育、高齢者の大学就学の充実、大学のグローバル化の動向が大学の規模に及ぼす影響をどう考えるか。B社会ニーズを踏まえた専門的人材の養成と研究者の確保についてどう考えるか。この場合、地域における分野別の規模についてどのように考えるか。C大学院の整備の在り方についてどう考えるか。D大学の自主的な入学定員の見直し又は学部・学科等の再編・縮小等を促す仕組みの導入の是非についてどう考えるか。E大学の機能別分化についてどのように考えるか。
今後、これらの意見は取りまとめた上で同分科会に新たに設置された「大学規模・大学経営部会」で更に専門的に審議されることになる。
そのほか、申請のあった二つの評価機関の認証について塩谷 立文科大臣より諮問があった。
▽(財)日本高等教育評価機構より「短期大学」の機関別評価について。
▽(財)日本臨床心理士資格認定協会より「臨床心理分野の高度専門職業人の養成を目的とする専門職大学院(臨床心理修士(専門職)の学位を授与するもの)」の評価について。
今後、同分科会の認証機関の認証に関する審査委員会で審議される。