平成21年4月 第2355号（4月8日）
■20年度 経常費補助金の交付状況
私立大学は対前年度0.4％減
日本私立学校振興・共済事業団（鳥居泰彦理事長、以下「私学事業団」）が、平成20年度「私立大学等経常費補助金交付状況の概要」を公表した。交付された学校数は、大学536校、短期大学334校、高等専門学校3校。補助金総額は3248億2708万円となっている。このうち、大学への補助金総額は2989億8552万円で前年度より12億8608万円の減。また、大学一校当たりに換算した補助金額は5億5781万円、さらに、学生一人当たりに換算すると16万7000円（対前年度1000円減）となっている。交付状況の概要は次のとおり。なお、大学の不交付校は53校。
総額3248億円を交付
私立大学等経常費補助金は、①私立大学等（私立大学・短期大学・高等専門学校）の教育研究条件の維持向上、②学生の修学上の経済的負担の軽減、③私立大学等の経営の健全性向上に資するため、私学事業団が国から補助金の交付を受け、それを財源として全額、学校法人に対して私立大学等の経常的経費について補助するものである。
この補助金には、各私立大学等における教職員数や学生数等に所定の単価を乗じて得た基準額を教育研究条件の状況に応じ傾斜配分する「一般補助」と教育研究に関する特色ある取組に応じて配分する「特別補助」がある。
平成20年度交付学校数は総数で873校（大学536校、短期大学334校、高等専門学校3校）、交付額は総額で3248億2708万円であり、このうち一般補助は2135億5608万円、特別補助は1112億7100万円となっている。
大学の総額をみると、536校で2989億8552万円となっている。なお、不交付の大学は53校あり、その内訳は「申請の無いもの」27校、「未完成」17校、「募集停止」4校などとなっている。
交付額を一校当たりで換算すると3億7208万円となっており、大学は5億5781万円。また、交付額を学生一人当たりに換算すると16万7000円で、大学は同16万7000円（対前年度1000円減）、短期大学は16万9000円、高等専門学校は25万8000円。
なお、「交付額」とは交付決定額であり、確定後の最終的な補助金額との間には若干の変更が生じる場合がある。
●平成20年度 私立大学等経常費補助金交付校一覧（大学）
