平成21年2月 第2348号(2月11日)
■心を育むための5つの提案 塩谷文科相が発表
塩谷 立文部科学大臣は三日、「心を育む」ための五つの提案〜日本の良さを見直そう!〜」を発表した。
五つの具体的な提案は次の通り。
1 「読み書きそろばん・外遊び」を推進する。
〜「早寝早起き朝ごはん」と共に、生きる基礎を養う活動を積極的に行おう!〜
2 校訓を見つめ直し、実践する。
〜先生と子どもが一緒になって、各学校にある校訓を具体化する取組を継続的に実践し、地域でこれを応援しよう!〜
3 先人の生き方や本物の文化・芸術から学ぶ。
〜心に残り、人生の模範となる先人の話題を、道徳の教材に取り入れよう!
本物の文化・芸術に触れ、また、人生の先輩や様々な職業の話を聞こう!〜
4 家庭で、生活の基本的ルールをつくる。
〜家庭は全ての教育の出発点。携帯電話の使い方など、家庭で基本的なルールづくりを行おう!〜
私が提案する親と子の約束(1)挨拶しよう。(2)みんなと話そう。(3)手伝いをしよう。(1)いじめるな。(2)嘘をつくな。(3)人に迷惑をかけるな。
5 地域の力で、教育を支える。
〜学校支援地域本部の活動などを通じて、地域ぐるみで子どもを育てる環境をつくろう!〜
五つの提案について、塩谷文部大臣は次のように語っている。
「携帯電話に代表される情報化の急速な進展等に伴い、人と人の絆の弱体化や、家庭や地域の教育力の低下など、日本に昔からあった良さが次第に失われつつあると感じています。
いま、社会生活を営んでいくための基本的倫理観や自制心・自立心を育てるなど、『心を育む』取組を重視していく必要があると考えます。
四月から先行実施される新しい小・中学校の学習指導要領では、道徳を充実させ、公共の精神や伝統・文化を重視するとともに、体験学習を通じて感動を覚える多くの機会を設けます。
しかし、『心を育む』取組は、大人も子どもも地域も一緒に、社会総がかりで実行することが必要であり、五つの具体的な提案をしました」
また、塩谷文科相は同日、今後重点的に取り組む七つの事項を示した「新しい日本の教育 今こそ実行のとき!」も発表した。