平成21年2月 第2348号(2月11日)
■チーム医療の実践を!
香川で3大学が連携 徳島文理大・香川大・県立保健医療大
去る二月五日、香川県高松市のクレメント高松において、「香川総合医療教育研究コンソーシアム」の第一回フォーラムが開催された。
同コンソーシアムは、地域に密着したチーム医療を実践できる高度な医療人の養成を目指し、香川県内の医療系学部を擁する徳島文理大学(さぬき市・桐野豊学長)、香川大学(三木町・一井眞比古学長)、香川県立保健医療大学(高松市・湯淺繁一学長)の三大学が連携。昨年八月には、文科省の戦略的大学連携事業に採択されている。
具体的には、学部共同事業による総合医療の早期教育、大学院共同授業による総合医療専門職の養成、従来の共同研究に加え新規学際領域研究の推進、香川県医師会など関係団体や自治体との協力による現役医療人に対するリカレント教育などを行っていく。
同フォーラムでは、はじめに、連携三大学の学長がそれぞれ挨拶を述べた後、文科省大学振興課大学改革推進室の今泉柔剛室長が、「地域における大学間の戦略的取組」と題して講演を行い、取組を成功させるためには、(1)実施体制の強化、(2)積極的な展開、(3)連携の持続性(ニーズの把握)などが必要であることなどを述べた。
続いて、同事業の概要説明が行われた後、香川県の医師会・薬剤師会・病院薬剤師会・看護協会・臨床検査技師会・臨床工学技師会の代表及び、日本私立大学協会の小出秀文事務局長らが期待や要望を述べた。小出氏は、「歴史を誇る大学には時代の先達としての大きな役割が求められている。設置形態を超えて、時代の要望に応える取組みが始まった意義は大きい。香川発の連携の輝かしい成果を期待している」と述べた。