平成21年1月 第2346号（1月28日）
■文化芸術創造に154億円 文化庁の21年度予算 文化財保存などに382億円
文部科学省の平成二十一年度予算（案）から、文化庁関係の主要事項を掲載する。文化技術創造プランの推進、文化財の次世代への継承、日本文化の戦略的発信の三本柱からなる。（△は減）
□文化芸術創造プランの推進＝一五四億二五〇〇万円（三億四七〇〇万円）
1、最高水準の舞台芸術公演・伝統芸能等への重点支援等：七一億五六〇〇万円（一億一〇〇〇万円）、①芸術創造活動特別推進事業②芸術拠点形成事業③舞台芸術振興の先導モデル推進事業④美術館・博物館活動基盤整備支援事業⑤芸術祭の開催⑥日本映画・映像振興の推進⑦前年度限りの経費（芸術創造活動戦略的支援事業）
2、新進芸術家やアートマネジメント人材等の育成：二〇億七三〇〇万円（△一億三〇〇万円）、①新進芸術家の養成・発表への支援②芸術団体等が行う養成・発表機会の充実
3、感性豊かな文化の担い手育成プランの推進：六一億九六〇〇万円（三億四〇〇〇万円）、①本物の舞台芸術に触れる機会の確保②学校の文化活動の推進③地域人材の活用による文化活動支援事業④伝統文化こども教室事業の推進
□文化財の次世代への継承＝三八二億三二〇〇万円（七億三四〇〇万円）
1、保存修理・防災施設等の推進：九五億一〇〇万円（五億三一〇〇万円）、①文化財の保存修理等②文化財の防災施設等
2、保存整備・活用等の推進：二八七億三一〇〇万円（二億三〇〇万円）、①古墳壁画緊急保存活用等②史跡等公有化助成③史跡等整備活用事業④埋蔵文化財発掘調査等⑤国宝・重要文化財等買上げ⑥無形文化財等の次世代への継承・発展⑦ＮＰＯ等による文化財活用事業の推進⑧日本の文化遺産保存活用等活性化事業⑨文化財総合的把握モデル事業⑩災害からの文化財保護対策の推進⑪重要文化財（建造物）所有者診断支援事業⑫平城宮跡第一次大極殿正殿復原整備
□日本文化の戦略的発信＝四二七億八三〇〇万円（△四億八五〇〇万円）
1、日本文化の海外への戦略：三一億三四〇〇万円（一億五六〇〇万円）、①日本文化の発信による国際文化交流的発信②優れた芸術の国際交流
2、文化財の国際協力の推進：三億二三〇〇万円（一〇〇〇万円）、①文化遺産保護国際貢献事業②西アジア文化遺産保護緊急協力③戦略的二国間文化遺産国際交流推進事業
3、文化発信のための国内基盤の整備：三九三億二六〇〇万円（△六億五一〇〇万円）、①地域文化活動活性化推進事業②日本文化発信基盤③コンテンツの発信を支える法的整備④美術館等活動の推進
