平成21年1月 第2345号(1月21日)
■キャリア教育職業教育特別部会を開催
部会長に田村哲夫氏
中央教育審議会は去る一月十六日、文科省内会議室で「第一回キャリア教育・職業教育特別部会」を開催した。
同特別部会は、昨年十二月二十四日の総会において塩谷 立文科大臣からの諮問「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」の調査・審議を行うために、中教審に直属の部会として設置されたもの。今後次の三点を中心に議論していく。
(1)初等中等教育、高等教育の各段階で基礎的・汎用的能力の確実な育成を図り、その質を保証する体系的キャリア教育の充実方策
(2)後期中等教育段階(高等学校)の職業教育では、専門学科において高等教育機関との接続の円滑化・専攻科の位置づけなどについて、また、普通科においては、進学や就職もしない者が多いことを踏まえての検討
(3)高等教育段階の職業教育では、各高等教育機関それぞれの目的・役割を明確化し、多様なニーズに対応するための職業教育に特化した新たな高等教育機関の創設も含めた検討
当日は第一回目の会合ということから、部会長・副部会長の選任をはじめ、三〇名の委員全員からの意見が述べられた。
なお、同部会では三月を目途に中間まとめを予定しており、二月四日(水)、同二十四日(火)と会議を重ねる。
〈特別部会委員〉
《部会長》▽田村哲夫((学)渋谷教育学園理事長)、《副部会長》▽木村 孟((独)大学評価・学位授与機構長)、(委員)▽大竹通夫(全国高専協会長)、▽黒田壽二(日本私立大学協会副会長)、▽佐藤弘毅(日本私立短期大学協会長)、▽中込三郎(全国専各連会長)、▽長谷川 淳(高専学校連合会長)ほか。